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トヨタ カローラアクシオ (11代目 2012-2019):ヴィッツなどとプラットフォームを共有化しコンパクトに [E16]

トヨタ カローラアクシオ1.5X (2012)

トヨタの小型4ドアセダン「カローラ」は、先代モデルから車名が「カローラアクシオ」に変更され、2012年5月にフルモデルチェンジを実施して2代目(カローラ歴代では11代目)となりました。プラットフォームを刷新した他、ハイブリッド車の追加やビッグマイナーチェンジにより商品力を高め、往年のベストセラーカーとしての勢いを取り戻したモデルとなりました。

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発売当初はコンサバなデザイン

トヨタ カローラアクシオ1.5X (2012)

スタイリングは、フルモデルチェンジ当初は先代のイメージを受け継ぐコンサバティブなデザインが採用されました。しかし、フロント廻りのデザイン処理が立体的になった他、空力特性が向上するなどの相違点もありました。ボディサイズは全長4,360mm×全幅1,695mm×全高1,460mm~1,485mmで、カローラ伝統の5ナンバーサイズを踏襲した他、全長が先代から50mm短縮されました。

トヨタ カローラアクシオ1.5X (2012)

プラットフォームが変更されたものの、2,600mmのホイールベースは同一でした。車両重量は1,050kg~1,200kgで、後述するパワートレインのダウンサイジングの効果もあり先代よりも軽量化されました。駆動方式は先代同様FF及びフルタイム4WDが設定され、サスペンションはフロントが先代同様マクファーソンストラット式で、リアはFF/4WD共に先代のFF車に採用されていたトーションビーム式に統一されました。

エンジンをダウンサイジングし、ハイブリッド車を追加

エンジンは先代同様の1.5L直4の1NZ-FE型(最高出力103ps/6,000rpm、最大トルク13.5kgm/4,400rpm)を踏襲する他、1.8L直4の2ZR-FAE型が廃止され、代わりに1.3L直4の1NR-FE型(最高出力95ps/6,000rpm、最大トルク12.3kgm/4,000rpm)が設定されました。トランスミッションは改良が施されたCVT「Super CVT-i」の他、1.5LのFF車には5速MTが設定されました。

そして翌2013年8月、ワゴン版の「カローラフィールダー」と共にハイブリッド車が追加されました。ハイブリッドシステムは、「アクア」などにも搭載される、1.5L直4アトキンソンサイクルの1NZ-FXE型エンジンと交流同期型モーターの組み合わせによる「リダクション機構付THS-Ⅱ」で、若干のセッティング変更は加えられているものの、システム最高出力は同一の100psとなっています。

FF車のみの設定で、燃費はガソリンFF車の18km/L~20.6km/Lを大きく凌ぎ、アクアに迫る33km/Lの低燃費を実現しています。又、内外装や装備もガソリン車とは異なり、専用フロントグリルやマルチインフォメーションディスプレイが備わる専用デザインのメーターパネルを採用した他、対歩行者用の車両接近警報装置が標準装備されます。

2015年4月のビッグM/Cで魅力度がアップ

トヨタ カローラ アクシオ 2015

トヨタ カローラ アクシオ 2015

そして2015年4月、ビッグマイナーチェンジを実施し、フロントマスクが近年のトヨタ車のアイデンティティーとなっている「キーンルック」となり、アグレッシブなイメージに変貌しました。同時に、レーザーレーダーと単眼カメラによる衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」や「レーンディパーチャーアラート」、「オートマチックハイビーム」により構成される「Toyota Safety Sence C」が設定されました。

トヨタ カローラ アクシオ 2015

トヨタ カローラ アクシオ 2015

又、1.5LのFF・CVT車のエンジンがアトキンソンサイクル及びVVT-iE採用の2NR-FKE型(最高出力109ps/6,000rpm、最大トルク13.9kgm/4,400rpm)に置換され、アイドリングストップ機構の標準装備と相まって、燃費が17%向上し23.4km/Lとなりました。同時に、ハイブリッド車も効率の改善により燃費が33.8km/Lへと向上しました。

トヨタ カローラ アクシオ 2015

トヨタ カローラ アクシオ 2015

カローラアクシオを含むカローラシリーズ全体の販売面では、デビュー当初はハイブリッド車専用モデルの「アクア」や「プリウス」に販売台数で大きく水を開けられていました。しかし、ハイブリッド車追加以降は追い上げを見せ、更にビッグマイナーチェンジ以降はプリウスを抜きアクアにも迫る販売ランキング第2位に躍り出ています。

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