トヨタのコンパクトミニバン「ポルテ」は、2004年に初代モデルが登場し、2012年7月に初のフルモデルチェンジを実施して現行型になりました。ボディ左側に巨大なスライドドアを備える左右非対称ボディの採用をはじめ基本コンセプトを初代モデルから踏襲しながら、燃費性能の改善や使い勝手を向上させる為の工夫が凝らされるなど、正常進化を果たしたモデルになっています。
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ボディはキープコンセプト
ボディ形状は先代に類似したプロポーションを持つショートノーズのトールワゴン型で、同時発売された「スペイド」とは姉妹車種の関係になります。クールなフロントマスクを持つスペイドに対し、ポルテは先代の雰囲気を受け継ぐフレンドリーなフロントマスクが特徴になります。ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,690mm(FF)~1,720mm(4WD)で、FF車の全高が下げられた以外は先代と大差ないサイズとなっています。
ホイールベースは先代と同一の2,600mmで、サスペンション形式はフロントが先代同様のストラット式、リアは先代がFFと4WDで異なる方式であったのに対し、先代FF車同様のトーションビーム式に統一されています。車両重量は若干増加し、1,100kg~1,240kgとなっています。これらの基本スペックは「スペイド」と同一であり、両者の相違は内外装の意匠やカラーのみとなります。
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先代から燃費が向上
エンジンは先代同様1.3L直4と1.5L直4が設定され、1.5L車のみに4WDが設定される点も同様となっています。1.3L車は2NZ-FE型から「ヴィッツ」などと共通の1NR-FE型(最高出力95ps/6,000rpm・最大トルク12.3kgm/4,000rpm)に置換され、1.5L車は先代から踏襲する1NZ-FE型(FF=最高出力109ps/6,000rpm・最大トルク13.9kgm/4,800rpm:4WD=最高出力103ps/6,000rpm・最大トルク13.5kgm/4,400rpm)が改良された上で搭載されます。
トランスミッションは先代の4速トルコン式ATから高効率なCVT「Super CVT-i」に変更され、1.5L FF車には新たにアイドリングストップ機構がオプション設定されました。これらの変更により、JC08モード燃費は先代より10~20%以上向上した16km/L~19.6kmL(アイドリングストップ機構搭載車は20.6km/L)となり、やや物足りなかった燃費性能が同クラスの水準並みに改善されています。
インテリアは、センターメーター方式を踏襲しつつインパネのデザインを一新し、シフトレバーの位置もコラムからインパネに移動しています。又、フロアの低床フラット化(FF車)や収納スペースの増加など、使い勝手も改善されています。グレード体系は、1.3Lが下から「V」と「X」の2種類で、1.5Lは「X」、「F」(セパレートシート)、「Y」(ベンチシート)、「G」の4種類となり、「G」にはオートエアコンや本革ステアリングが備わります。
そして2015年7月に一部改良を行い、内外装の一部変更や装備の充実が図られました。同時に、1.5L FF車のエンジンが高効率な「2NR-FKE型」(最高出力109ps/6,000rpm、最大トルク13.9kgm/4,400rpm)に置換されると共に、それまでオプション扱いだったアイドリングストップ機構が標準装備となり、JC08モード燃費が22.2km/Lに向上しました。現行型ポルテは、近年販売台数が下降傾向にある他、人気面ではスペイドの後塵を浴びています。
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