トヨタのコンパクトトールワゴン「スペイド」は、2011年に生産終了となった「ラウム」の実質的な後継モデルとして、2012年7月に発売されました。ラウムが単独開発されたモデルであったのに対し、スペイドは同時に発売された2代目「ポルテ」と姉妹車関係となる他、ラウムとは外観やディメンション、コンセプトなどが大幅に変わりました。
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ポルテよりもクールなスタイリング
ボディの最大の特徴は、ポルテと同様助手席側に開口部の大きな電動スライドドアを備える4ドア車である事で、両側にスライドドアを備える5ドア車だったラウムとは異なる仕様となっています。ボディの基本的なプロポーションはポルテとほぼ同一ながら、水平基調のデザインを採用したフロントマスクやクリアレンズを使用したリアコンビネーションランプにより、親しみ易いポルテとは対照的なクールなイメージを演出しています。
ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,690mm、ホイールベースは2,600mmで、ラウムと比較すると全高が大幅に高く、ホイールベースが長いディメンションとなっています。車両重量はラウムとほぼ同程度の1,100kg~1,230kgで、このカテゴリーの車種としては比較的軽量となっています。サスペンション形式は前:ストラット式/後:トーションビーム式で、駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されます。
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エンジンは2種類でスタートし、後に一本化
エンジンは、発売当初は最廉価グレードが1.3L直4の1NR-FE型(最高出力95ps/6,000rpm、最大トルク12.3kgm/4,000rpm)、それ以外のグレードが1.5L直4の1NZ-FE型(FF車:最高出力109ps/6,000rpm、最大トルク13.9kgm/4,800rpm・4WD車:最高出力103ps/6,000rpm、最大トルク13.5kgm/4,400rpm)の2本立てで、トランスミッションは全車にCVTが採用されました。
インテリアは、低床フラットフロアの採用による優れた乗降性やスペースユーティリティーの高さ、扇形メーターをセンターよりややドライバー側に配置したユニークなデザインのインパネなどが特徴となっています。そして2015年7月に一部改良を実施し、内外装の一部変更や装備の充実を図った他、1.5L FF車のエンジンがより高効率な2NR-FKE型(最大トルク発生回転数が4,400rpmとなった以外はスペックに変更なし)に置換されました。
同時に、それまでオプション扱いだったアイドリングストップ機構を標準装備した事と相まって、燃費が19km/Lから22.2km/Lへと向上しました。それと共に1.3Lエンジンは廃止され、最廉価グレードにもこの1.5Lエンジンが搭載されました。スペイドは、新車販売台数ランキングではポルテよりも上位の概ね10位台後半から20位台で推移し、ベストセラーカーとまでは行かないものの堅調な人気を維持しています。
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