イギリスのスポーツカー専門メーカーであったTVRは、2001年に新型2シーター・スポーツカー「タモーラ」を発売しました。1992年リリースの2代目「グリフィス」や1994年リリースの「キミーラ」の実質的な後継モデルで、同社のポリシーに則り、軽量化を図ったボディに大排気量・大パワーのエンジンが組み合わせられました。その後2006年に、TVRの経営破綻に伴い生産終了となりました。
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ボディはロードスターのみ
ボディの構造はグリフィス/キミーラなど他の同社製モデル同様、チューブラフレームとFRPボディの組み合わせで、ボディタイプはソフトトップが備わる2ドア・ロードスターのみの設定でした。スタイリングは、ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションや丸みを帯びたフォルムなど、グリフィス/キミーラの特徴が踏襲されました。
ボディ・ディメンションは全長3,925mm×全幅1,715mm×全高1,204mm、ホイールベース2,361mmで、グリフィス/キミーラから全幅が縮小されていました。このディメンションは、ロータスのライトウエイトスポーツカー「エリーゼ」より全長が若干長い程度のコンパクトなものでした。車両重量は1,060kgで、キミーラと同等でした。
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自製の3.6Lエンジンを採用
サスペンション形式はグリフィス/キミーラ同様の4輪ダブルウィッシュボーン式で、駆動方式も同社伝統のFRが踏襲されました。エンジンはそれまでのローバー製V8に代わり、TVR自製の3.6L直6DOHC24バルブNA(最高出力350ps/7,500rpm・最大トルク40.1kgm/5,750rpm)が採用されました。トランスミッションは5速MTが組み合わせられ、最高速度282km/h、0-60mph加速4.2sの性能を発揮しました。
ステアリング形式はパワーシスト付きのラック&ピニオン式で、ロック・トゥ・ロック2回転のクイックなギアレシオが備わっていました。また、ブレーキはフロントに304mm、リアに282mmのローターが備わる4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用され、ホイール&タイヤは前後ともに8.5J×16インチホイール+225/50ZR16タイヤが装着されました。
のちにエアコンを標準化
安全装備面では、TVRの文法に則りABSやエアバッグシステム、横滑り防止装置、トラクションコントロールなどを持たない割り切った設計が行われていました。一方快適・豪華装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロック、レザーステアリング&レザーシート、CDプレーヤー付カーオーディオなどが標準で備わっていました。また、当初はエアコンの設定がなかったものの、のちに標準装備されました。
日本市場においては、2002年から2005年にかけて右ハンドル仕様車が正規輸入されました。
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