日産自動車は1968年4月、ミディアムモデル「ブルーバード」とプレミアムモデル「セドリック」の間を埋める新型ハイオーナーカー「ローレル」を発売しました。ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションや510型ブルーバード譲りの4輪独立懸架サスペンションが備わる他、同社初となるセンターピラーレスの2ドアハードトップが設定された事が特徴でした。
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プリンス製エンジンを採用
ボディタイプは当初は4ドアセダンのみの設定で、ブルーバードやセドリックなどと異なりステーションワゴンやライトバンは最後まで用意されませんでした。ブルーバード510型にも通ずる直線基調のシャープなフォルムを持つボディのサイズは、全長4,305mm×全幅1,605mm×全高1,405mmで、全長・全幅はブルーバードとセドリックの中間程度の大きさでした。
一方、全高は両モデルよりも低く、ホイールベースはセドリックに迫る2,620mmに設定されていました。サスペンション形式は、ブルーバードと同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:セミトレーリングアーム式で、駆動方式も同様にFRが採用されました。エンジンは日産製のL型を搭載するブルーバードなどと異なり、プリンス製のG型が採用されました。
当初用意されたのは1.8L直4SOHCシングルキャブレター仕様のG18型(最高出力100ps/最大トルク15kgm)で、トランスミッションは4速MTが組み合わせられ、最高速度165km/hの性能を発揮しました。そして翌1969年4月に、3速トルコン式AT「ニッサン・フルオートマチック」仕様車が追加されました。
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2L車を追加
次いで1970年6月、前述した2ドアハードトップが追加になりました。エクステリア面では、流麗なセミ・ファストバックのスタイリングと「ハミングランプ」と呼ばれる3連シーケンシャル式リアコンビネーションランプが特徴で、インテリア面ではセダンと異なる角型3眼式メーターが採用されました。
エンジンはセダンと共通のG18型の他、2L直4SOHCのG20型シングルキャブレター仕様及びSUツインキャブレター仕様が用意されました。G20型の最高出力/最大トルクは、シングルキャブレター仕様が110ps/16.5kgm、SUツインキャブレター仕様が125ps/17.5kgmで、最高速度はそれぞれ170km/h、180km/hでした。グレード体系は、「1800」「2000」「2000GX」のラインナップでした。
追って同年8月にセダンのマイナーチェンジが実施され、メーターパネルがハードトップと共通の意匠に変更されると共に上級グレード「GL」が追加され、次いで1971年7月にはセダンにG20型エンジン搭載車が追加されました。そして1972年4月にフルモデルチェンジが実施され、2代目C130型に移行しました。
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