1974年に「タイプ1(ビートル)」の後継車種として誕生したフォルクスワーゲンのコンパクトカー「ゴルフ」は、1997年に6年ぶり3度目のフルモデルチェンジが実施され、4代目1J型に移行しました。先代からボディが拡大され居住性が向上した他、ボディやインテリアの質感が向上するなど、方向性がプレミアムコンパクト路線に振られた事が特徴でした。
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先代同様4タイプのボディを設定
ボディタイプは当初、3ドア/5ドアハッチバックのみであったものの、翌1998年に先代のフェイスリフト版となる2ドア4シーターカブリオレ「カブリオ」が、更に2000年に5ドアワゴンの「ヴァリアント」がフルモデルチェンジを受けラインナップに加わりました。スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながらも、吊目のヘッドランプの採用などによりリフレッシュが図られました。
ハッチバックのボディサイズは全長4,155mm×全幅1,735mm×全高1,455mmで、先代から一回り拡大され、ホイールベースは40mm延長され2,515mmとなりました。サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式が踏襲され、駆動方式も先代同様FFとフルタイム4WD「4MOTION」が設定されました。
エンジンは当初、ガソリンは1.4L/1.6L/1.8L/2Lの直4NAと2.3L V5 NAが、ディーゼルは1.9L直4の NAとターボが用意され、トランスミッションは5速MTと4速/5速トルコン式ATが設定されました。その後ガソリンエンジンのラインナップとして、1998年に1.8L直4ターボが、2000年に2.8L V6 NAが、2001年に3.2L V6 NAが追加されました。
日本市場にも様々なモデルを導入
日本市場においては、1998年8月からガソリンエンジン搭載FFモデルの販売が開始されました。最初に導入されたのは、1.8L NAエンジン(最高出力125ps/最大トルク17.3kgm)+4速AT搭載の「CLi」「GLi」及び1.8Lターボエンジン(最高出力150ps/最大トルク21.4kgm)+5速MT搭載の「GTI」の5ドアハッチバック3タイプと、2Lエンジン(最高出力116ps/最大トルク16.9kgm)+4速AT搭載のカブリオでした。
安全装備面では、新たにSRSサイドエアバッグシステムやトラクションコントロールが全車に標準装備されました。その後の日本仕様車の変遷は、まず翌1999年1月にGTIをベースに装備の充実化を図った「GTX」が、次いで同年11月に1.6Lエンジン(最高出力101ps/最大トルク14.8kgm)+4速ATを搭載するハッチバックの廉価グレード「E」が追加されました。
続いて2000年2月にヴァリアントが「ワゴン」の名で導入開始、ラインナップは1.6Lエンジン搭載のEと2Lエンジン搭載のGLiの2タイプが用意されました。次いで2003年5月、ハッチバックに3.2L V6エンジン+6速MTを搭載するフルタイム4WDモデル「R32」が、追って同年10月にはワゴンに2Lターボエンジン+5速AT搭載の「GT」が追加されました。
そして2003年に欧州仕様ハッチバックがフルモデルチェンジを受け5代目1K型に移行、日本仕様車は翌2004年から新型に切り替えられました。一方でカブリオはカタログ落ちし、ヴァリアントは欧州仕様/日本仕様共に2005年まで1J型が継続販売されました。
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