1973年に空冷リアエンジン方式の「タイプⅠ」や「タイプⅢ」などに取って代わる新世代の水冷エンジンFF車として誕生したフォルクスワーゲンの小型車「パサート」は、2005年に9年ぶり5度目のフルモデルチェンジを受け、6代目B6型に移行しました。「アウディA4」との姉妹関係が解消され、代わって「ゴルフⅤ」とプラットフォームを共有する姉妹車種となりました。
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サスペンション形式を一新
ボディタイプは先代同様4ドアセダンと、名称が再び「ワゴン」から「ヴァリアント」に戻された5ドアステーションワゴンが設定されました。スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながら、セダンは6ライトウィンドウから4ライトウィンドウに変更されました。初期型のボディサイズは全長4,775~4,780mm×全幅1,820mm×全高1,473~1,516mmで、先代から一回り拡大されました。
又、ホイールベースも僅かに延長され2,709mmとなりました。サスペンション形式は、先代のフロント:4リンク式/リア:トーションビーム式から、フロント:マクファーソンストラット式/リア:4リンク式に一新されました。駆動方式は従来同様FFとフルタイム4WDが用意される一方で、エンジンマウントは縦置きから4代目以来となる横置きに戻されました。
欧州仕様のエンジンは、当社ガソリンが1.6L直4NA/2L直4NA/2L直4ターボ/3.2L V6 NA、ディーゼルが1.9L直4ターボ/2L直4ターボのラインナップでした。トランスミッションは5速/6速MTと、6速トルコン式AT及び6速DSGが設定されました。日本市場では、2006年8月からセダン/ヴァリアントが同時に販売開始となりました。
日本にはまず3グレードを導入
まず導入されたのは、2L直4ガソリンNAエンジン(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)+6速トルコン式AT+FF方式採用のセダン/ヴァリアント「2.0」と、同ターボエンジン(最高出力200ps/最大トルク28.6kgm)+6速トルコン式AT+FF方式採用のセダン/ヴァリアント「2.0T」、そして3.2L V6エンジン(最高出力250ps/最大トルク33.1kgm)+6速DSG+フルタイム4WD方式採用のセダン「V6 4モーション」でした。
安全装備面では、先代同様デュアル&サイド&カーテンエアバッグシステムやEBD&ブレーキアシスト付ABS、横滑り防止装置「ESP」が全車に採用されました。その後の日本仕様車の変遷は、まず同年7月にヴァリアントにV6 4モーションが追加された後、2008年2月にセダン/ヴァリアントに1.8L直4ガソリンターボエンジン(最高出力160ps/最大トルク25.5kgm)+6速トルコン式AT+FF方式採用の「TSIコンフォートライン」が追加されました。
ヴァリアントのグレードを拡充
同時に、「2.0」は廃止されました。次いで同年5月、ヴァリアント2.0Tに代わり新世代の2L直4ガソリンターボエンジン(スペックは変更無し)を搭載する「2.0TSIスポーツライン」が設定され、追って同年8月にはセダンにも同グレードが設定されました。次いで2008年9月、ヴァリアントに3.6L V6エンジン(最高出力299ps/最大トルク35.7kgm)+6速DSG+フルタイム4WD方式採用の「R36」が追加されました。
続いて2009年2月、ヴァリアントV6 4モーションをベースに専用の内外装や充実装備が備わる「インディビジュアル」が、更に2010年2月にはヴァリアントに1.8Lターボエンジン+7速DSG+FF方式採用の特別仕様車「プライムエディション」が追加されました。そして2010年に欧州仕様車がフルモデルチェンジを受け7代目B7型に移行、日本市場では翌2011年5月に新型の導入が開始されました。
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