マツダは1993年10月、マツダ店及びユーノス店より新型フラッグシップ4ドアセダン「ユーノス800」を発売しました。量産車初のミラーサイクルエンジン、4WSなどの先進的な機構や、SRSデュアルエアバッグシステムやABS、トラクションコントロールシステムといった最先端の安全装備が採用された事が特徴でした。車名は、後にユーノス店の廃止に伴い「マツダ・ミレーニア」に変更されました。
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初期型はアルミボンネットを採用
アルミ製ボンネットやハイレフコート塗装を採用したボディのスタイリングは、当時のマツダ車の潮流に沿った曲線基調の流麗なフォルムを備えていました。初期型のボディスペックは全長4,825mm×全幅1,770mm×全高1,395mm、ホイールベース2,745mm、車両重量1,430~1,520kgでした。サスペンション形式は4輪マルチリンク式で、駆動方式はFFが採用されました。
エンジンは当初、2.3L V6DOHCミラーサイクル・スーパーチャージドのKJ-ZEM型(最高出220ps/最大トルク30kgm)と、2.5L V6DOHC NAのKL-ZE型(最高出200ps/最大トルク22.8kgm)が用意され、トランスミッションは全車に4速トルコン式ATが組み合わせられました。グレード体系は、2.3Lエンジン搭載の「MC」「MC-V」と2.5Lエンジン搭載の「25F」「25G」の4タイプが基本でした。
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ユーノス800のプロモーションビデオ
新車情報’93 ユーノス800
4WS車や2Lエンジン搭載車を追加
更に、各グレードにSRSデュアルエアバッグシステム装着車が用意されました。そして1996年6月にマイナーチェンジが実施され、車名が「マツダ・ユーノス800」に変更されると共に、4WS装着車の設定やSRSデュアルエアバッグシステムの全車への標準化が実施されました。同時に、コストダウンの為にボンネットがスチール製に変更されました。
又、グレード体系も見直され、MC-Vが廃止になると共に25Fに代わり「ミレーニア」「ミレーニアS」が設定されました。次いで1997年7月、ユーノス店の廃止に伴い車名が「マツダ・ミレーニア」に変更されると共に、ミレーニア/ミレーニアSのグレード名が「25M」「25M-S」に変更されました。続いて1998年7月のマイナーチェンジにより、エクステリアが一部変更されました。
同時に、2L V6DOHC NAのKF-ZE型エンジン(最高出160ps/最大トルク18.3kgm)搭載グレード「20M」が追加された他、既存のグレード体系も見直され、2.3Lエンジン搭載の「MC」、2.5Lエンジン搭載の「25M」「25S」のラインナップとなりました。次いで2000年7月のマイナーチェンジでフェイスリフトが実施されると共に、2.3Lエンジンが廃止になりました。
追って同年10月に2.5Lエンジンが「良-低排出ガス」認定を取得した一方、2Lエンジンが廃止されました。そして2003年10月、後継車種が発売される事もなく販売終了となりました。
性能もデザイン性も優れた弟分
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