1974年に同社の最上級車として発売された「シャルマン」は、1981年10月に7年ぶりにして初のフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。先代が親会社であるトヨタ自動車の2代目「カローラ」(E20型)をベースに開発されたのに対し、2世代後の4代目カローラ(E70型)がベースとなった為、メカニズム面での近代化が実現しました。
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ダイハツ独自のデザインを採用
ボディタイプは先代にラインナップされていたライトバンが廃止され、4ドアセダンのみとなりました。又、一部のボディ部品をカローラと共有した先代と異なり専用のボディパネルが採用され、外観はより独自性を強めたものとなりました。同時に、旧態化が目立っていた先代に対し遥かにモダンな雰囲気に変貌を遂げました。
ボディサイズは全長4,200mm×全幅1,625mm×全高1,380mmで、プラットフォームを共有するE70型カローラよりも全長・全幅が大きく、先代に対してもそれぞれ195mm×105mm×10mm拡大されていました。ホイールベースはE70型カローラと同一の2,400mmで、先代からは65mm延長されました。
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先代に引き続きトヨタ製エンジンを採用
サスペンション形式は、フロントは先代同様のストラット式が踏襲された一方で、リアは旧式なジッド・リーフ式から4リンク・コイル式に変更されました。駆動方式はFRが踏襲され、エンジンは先代同様トヨタ製ユニットが搭載されました。用意されたのは、先代からキャリオーバーされた1.3L直4OHVの4K-U型と、新設定された1.5L直4SOHCの3A-U型の2種類でした。
最高出力/最大トルクはそれぞれ74ps/10.7kgm、80ps/11.8kgmとなる他、トランスミッションは当初4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。又、初期型のステアリング形式は1.3L車と1.5L車で異なり、前者にはラック&ピニオン式が、後者にはリサーキュレーティング・ボール式が採用されました。一方インテリアは、インパネやシートなどが先代より遥かにモダンな意匠となりました。
発売時のグレード体系は、下から1.3Lの「LD」「LC」「LE」、1.5Lの「LGF」「LGX」「ALTAIR(アルティア)」のラインナップで、最上級グレードのALTAIRにはパワーステアリングやパワーウィンドウ、FM/AMラジオが標準装備されました。そして1983年8月のマイナーチェンジにより、1.5L車に内外装の変更が施されると共に、ステアリング形式が1.3L車と同様のラック&ピニオン式に変更されました。
同時に、ALTAIRのグレード名が「ALTAIR L」に変更されると共に、大型カラードバンパーや4速トルコン式ATが採用されました。次いで1984年9月の一部改良では、1.5L全車に大型バンパーが採用されました。そして1987年5月にベースモデルのカローラがFF方式を採用した6代目E90型に移行した事を受け、同年10月を持って生産終了となりました。
先代モデル:初代シャルマン
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