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日産 フェアレディZ (2代目 S130 1978-1983):キープコンセプトで初代同様大ヒット

日産 フェアレディZ 1978-83

日産 フェアレディZ 1978-83

日産のスポーツカー「フェアレディZ」は、1978年8月に9年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。先代モデルがベストセラーであった為、冒険を避けキープコンセプトが貫かれ、エクステリアの雰囲気や基本メカニズムの多くを先代から踏襲した手堅い設計手法が取られました。

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エクステリアはキープコンセプト、インテリアはリフレッシュ

スタリングは、先代同様ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを持ち、フロントノーズの形状も先代を彷彿とさせるものでした。又、2シーターと2by2が設定される点も先代同様で、ボディサイズは前者が全長4,340mm×全幅1,690mm×全高1,295mm、後者が全長4,540mm×全幅1,690mm×全高1,305mmとなり、共に全幅がワイド化された他、2シーター仕様の全長が200mm以上拡大されました。

日産 フェアレディZ 1978-83

日産 フェアレディZ 1978-83

ホイールベースは、2シーター仕様が15mm延長され2,320mmに、2by2は逆に85mm短縮され2,520mmとなりました。車両重量は先代よりも増加し、1,175kg~1,285kgとなりました。サスペンションは、フロントのマクファーソンストラット式は先代同様で、リアがセミトレーリングアーム式に変更されました。又、ブレーキは前:ベンチレーテッド型ディスク/後:ディスクの4輪ディスク式となりました。

日産 フェアレディZ 1978-83

日産 フェアレディZ 1978-83

インテリア面では、インパネのデザインが先代よりも遥かに近代的なものとなり、ステアリングもコンベンショナルな3本スポークから逆V型の2本スポークに変更されるなど、大きくイメージを変えました。しかし、コンソールボックス上に丸型3連メーターが並ぶレイアウトは、フェアレディZのアイデンティティーとして先代から踏襲されました。

日産 フェアレディZ 1978-83

日産 フェアレディZ 1978-83

 

エンジンは2Lと2.8Lの2本立てに

エンジンは、先代から踏襲した2L直6 SOHCのL20E型に加え、新たに2.8L直6 SOHCのL28E型が設定され2本立てとなり、L20型搭載車が「200Z」、L28型搭載車が「280Z」と名付けられました。スペックは前者が最高出力130ps/6,000rpm、最大トルク17.5kgm/4,400rpm、後者が最高出力145ps/5,200rpm、最大トルク23kgm/4,000rpmでした。

フェアレディZ(S130)のCM

トランスミッションは、先代同様の5速MTと3速トルコン式ATがそれぞれに設定され、駆動方式もFRが踏襲されました。翌1980年12月に、国産車初となるセミオープンモデルのTバールーフ仕様車が追加されました。次いで1981年10月にマイナーチェンジを実施し、エクステリアを主とする仕様変更が行われた他、2.8L車がエンジンの改良により最高出力が10ps、最大トルクが0.5kgm向上しました。

フェアレディZ初のターボ車を追加

次いで1982年10月に、ターボチャージャー付のL20ET型エンジンを搭載する「Z200-T」が追加されました。最高出力145ps/5,600rpm、最大トルク21kgm/3,200rpmという2.8L車に迫るスペックを持ち、最高速度200km/h以上の動力性能を発揮しました。又、国産車として初となる扁平率60のワイドタイヤを採用した事も特徴でした。

日産 フェアレディZ 1978-83

日産 フェアレディZ 1978-83

2代目フェアレディZは、キープコンセプトのモデルチェンジが功を奏し、特に北米市場では先代同様高い人気を獲得しました。2代目モデルのみの累計販売台数は45万台を超え、販売期間の短さを考慮すれば、先代を凌ぐ程のヒットとなりました。

先代モデル:初代フェアレディZ

 

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