1971年に発表されたカウンタック LP500は、エンジンの冷却不足の問題は解決出来ず、1974年のジュネーブショーで市販バージョンとしてベールを脱いだのは、「ミウラ」と同形式の4L V12エンジンを搭載する「LP400」でした。
LP500の登場から11年の時を経て
その後、”LP500”の名を冠するモデルが登場するまでには、1982年まで待たなければなりませんでした。それが同年のジュネーブショーで発表された「LP500S」で、LP400の発展型LP400Sの排気量を拡大したものでした。
LP500に対しては、LP400の段階で既にフレーム構造に変更が加えられていた他、ダクトやルーバーを新設しエンジンの冷却対策が行われ、スタイリングも少なからず変更されていました。
インテリアもLP500のアバンギャルドなデザインから一転し、7連メーター採用のインパネと3本スポーク式ステアリングに変更。同時に、足回りやブレーキにも強化が加えられていました。
エンジンはLP500よりもやや排気量の小さい4,754 ccで、スペックが最高出力375hp/7,000rpm・最大トルク41.7kgm/4,500rpmで、最高速度は287km/hと発表されました。
ボディサイズは、LP400S以降オーバーフェンダーの装備により全幅が拡大されており、LP500より100mm以上広い1,995mmになった一方、車両重量は1,100kgと若干ながら軽量化されていました。
その後1985年に、排気量を5,167 ccに拡大すると共に48バルブ仕様とし、最高出力455hp/7,000rpm・最大トルク51kgm/5,200rpmまでアウトプットを向上させた「LP5000QV(クワトロ・バルボーレ)」が発売されました。