ダイハツの軽トールワゴン「ムーヴ」は、2002年10月に4年ぶり2度目のフルモデルチェンジを実施し、3代目となりました。プラットフォームを刷新すると共に、スタイリングが従来の機能性を優先したものからカジュアル志向へと変化し、キープコンセプトを貫くライバルの「ワゴンR」とは違う方向性を模索したモデルとなりました。
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大幅なイメージチェンジ
ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,630mmで、全高が初代モデルに近い高さまで下げられました。一方、ホイールベースは30mm延長され、2,390mmとなりました。この僅かなディメンション変更とスタイリングの大幅な変更とが相まって、如何にもトールワゴン然とした従来のムーヴと比較して、通常のハッチバック車に近い雰囲気が感じられる外観となりました。
従来同様、標準タイプと「カスタム」の、フロントマスクの意匠などが異なる2種類のボディが用意され、後者は4灯式ヘッドランプの採用により、一層迫力ある外観を実現した事が特徴でした。又、テールゲートはムーヴ伝統の横開き式の他、一部グレードに跳ね上げ式が採用されました。車両重量は790kg~900kgで、先代よりも僅かに重くなりました。
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パワートレインを一部変更
エンジンは、先代から受け継いだ直3 DOHC NAのEF-VE型と同ターボのEF-DET型が用意された他、先代後期に一旦カタログ落ちした直4DOHCターボのJB-DET型が復活し、「カスタムRS」系のFF車専用として搭載されました。一方、先代でエントリーグレード用として用意されていた、SOHC NA仕様のEF-SE型は廃止されました。最高出力と最大トルクは、それぞれ58ps/6.5kgm、64ps/10.5kgm、64ps/10.2kgmでした。
トランスミッションは、NA車には5速MT/4速トルコン式AT/CVTの3タイプが用意され、ターボ車は先代で選択出来た5速MTが廃止され4速トルコン式ATに統一されました。又、カスタムRS系はステアシフト機能付きとなりました。駆動方式は、標準モデルとカスタムそれぞれにFFとフルタイム4WDが用意される点は、従来と同様でした。
サスペンション形式は、先代同様の前マクファーソンストラット式/後トーションビーム式(FF)・3リンク式(4WD)が踏襲されました。装備面では、軽自動車初となるレーダークルーズコントロール機能が設定された事が最大の特徴でした。2004年12月にマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトが行われると共に排出ガスのクリーン化が図られ、同時に装備の充実やグレード体系の見直しなどが行われました。
3代目ムーヴは、外観の大幅なイメージチェンジにも関わらず、先代までと変わらない高い人気を維持しました。このモデルチェンジが結果的に成功した事で、以後もキープコンセプトに拘ず、その時代の流行を追ったモデルチェンジが行われる事となりました。
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