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日産 スカイライン (10代目 R34 1998-2002):先代からホイールベースを短縮しエンジン性能をアップ

日産 スカイライン GT 1998

初代モデルがプリンス自動車より1957年4月にリリースされた中型乗用車「スカイライン」は、1998年5月におよそ5年ぶり9度目のフルモデルチェンジを受け、10代目R34型に移行しました。先代で延長が図られたホイールベースが短縮され運動性が向上したほか、エンジン性能の向上も図られました。

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エンジンは3種類

ボディタイプは先代R33型同様、4ドアセダンと2ドアクーペの2タイプが用意され、スタイリングは先代よりもシャープかつ引き締まったフォルムに変貌ました。初期型のボディサイズは全長4,580mm(クーペ)/4,705mm(セダン)×全幅1,725mm(クーペ)/1,720mm(セダン)×全高1,340mm(クーペ)/1,375mm(セダン)で、先代から全長が短縮されました。

日産 スカイライン GT 1998

ホイールベースは2,665mmで、先代から55mm短縮されました。駆動方式は先代同様FRとフルタイム4WDが設定され、エンジンはまず2L直6DOHC NAのRB20DE型(最高出力155ps/最大トルク19kgm)、2.5L直6DOHC NAのRB25DE型(最高出力200ps/最大トルク26kgm)、同ターボのRB25DET型(最高出力280ps/最大トルク:MT仕様35kgm・AT仕様34kgm)の3種類が用意されました。

4輪操舵システム装着車を設定

トランスミッションは、5速MTまたは4速トルコン式ATが組み合わせられました。サスペンション形式は4輪マルチリンク式が踏襲され、ブレーキは全車に4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用されました。また、RB25DET型エンジン搭載車には4輪操舵システム「電動スーパーHICAS」が標準装備されました。

日産 スカイライン GT 1998

安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステムやブレーキアシスト付ABSなどが標準装備されました。当初のグレード体系は、RB20DE型エンジン搭載の「GT」、RB25DE型エンジン搭載の「25GT/25GT-X/25GT FOUR/25GT-X FOUR」、RB25DET型エンジン搭載の「GTターボ/GT-Xターボ」のラインナップでした。

日産 スカイライン GT 1998

最後の「スライラインGT-R」が追加に

そして翌1999年1月、先代R33型のまま継続販売されていた「GT-R」がフルモデルチェンジを受け、R34型のラインナップに加わりました。標準モデルから全幅が60mmワイド化されたクーペボディに搭載されるエンジンは、R33型GT-Rからキャリオーバーされた2.6L直6DOHCツインターボのRB26DETT型ながら、改良により最大トルクが2.5kgm増しの最高出力280ps/最大トルク40kgmのスペックとなっていました。

日産 スカイライン GT-R 1999

駆動方式はR33型GT-R同様フルタイム4WDのみの設定で、トランスミッションは従来の5速MTに代わりゲトラグ性の6速MTが組み合わせられました。次いで翌2月には、セダン25GTをベースに電動スーパーHICASやビスカスLSDを採用するなどの仕様向上を図った特別仕様車「25GT-V」が設定されました。

日産 スカイライン GT-R 1999

続いて2000年1月、クーペにカタログモデルとして25GT-Vが追加されました。追って同年8月にGT-Rを除く全車にマイナーチェンジが実施され、内外装の変更とともにRB25DET型エンジンMT仕様の最大トルクが37kgmに向上しました。遅れて同年10月にGT-Rもマイナーチェンジを受け、内外装の変更などが施されました。

そして2001年6月にGT-Rを除くモデルにフルモデルチェンジが実施され、11代目V35型に移行しました。一方GT-Rは、R34型のまま2002年まで継続販売されたのち生産終了となりました。

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