ホンダの2ドアクーペ「プレリュード」は、1991年9月に4年ぶり3度目のフルモデルチェンジを実施し、4代目となりました。それまでとはコンセプトを変え、スペシャリティカーからスポーティカーへと路線変更した事により、走行性能が一段と向上しました。又、全車3ナンバー仕様となった事も特徴でした。
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ワイド&ショートなスタイリング
スタイリングは、初代以来のノッチバッククーペのボディ形状を踏襲しつつ、新たに「ワイド&ショート」をコンセプトに掲げた事によりディメンションが変わりました。又、前席優先と割り切った設計となった為キャビンがコンパクトになり、相対的にロングノーズ・ショートデッキのプロポーションに変貌した他、ヘッドランプが全車固定式となりました。
ボディサイズは全長4,440mm×全幅1,765mm×全高1,290mmで、先代比で全長が80mm、全高が5mm縮小された一方で、全幅は70mmワイド化されました。ホイールベースは15mm短縮され2,550mmとなり、車両重量は大幅に増加し1,210kg~1,340kgとなりました。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン式を踏襲しつつ、セッティング変更やストロークアップなどの改良が行われました。
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ホンダ プレリュードのCM(1991)
エンジンを2.2Lに拡大
駆動方式は伝統のFFを踏襲し、先代に引き続き設定される電子制御4輪操舵システムは、操舵角速度制御式の「ハイパー4WS」に進化しました。又、ABS・TSC・ビスカス式LSD装着車も設定されました。エンジンは、先代の2L/2.1Lから排気量を拡大し、2.2L直4 DOHC 16バルブのF22B型及び同VTEC仕様のH22A型に置換されました。
スペックは、前者が最高出力160ps/6,000rpm、最大トルク20.5kgm/5,000rpm、後者が最高出力200ps/6,800rpm、最大トルク22.3kgm/5,500rpmで、共に先代から大幅な向上を果たしました。使用ガソリンは前者がレギュラー、後者がプレミアムでした。トランスミッションは5速MTの他、新設計の7ポジション電子制御4速トルコン式ATが用意されました。
インテリア面では、先代に引き続きラップラウンド形状のインパネを採用した他、助手席からの視認性に配慮したバイザーレスのメーターパネルが採用されました。又、中折れ機構付の助手席リクライニングシートやデュアルSRSエアバッグシステムが設定された他、初代から継承される電動式サンルーフはアウタースライドタイプに変更されました。
その後、1993年9月と1994年9月にマイナーチェンジを実施し、それぞれ小変更や特別仕様車の追加が行われました。4代目プレリュードは、スタイリングや走行性能を更に磨き上げたものの、スペシャリティカー/スポーティカー市場縮小の影響を受け、2代目や3代目モデル程のヒットには至りませんでした。
先代モデル:3代目プレリュード
後継モデル:5代目プレリュード
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