スズキは2015年12月に、通算で5代目となる軽ホットハッチ「アルトワークス」を発売しました。5代目アルトをベースとした4代目アルトワークスが2000年に生産終了となって以来、同モデルの復活は15年ぶりの事となります。ベースとなったのは2015年3月に発売された「アルトターボRS」で、様々な専用チューニングにより更に優れた走行性能を備えるモデルとなっています。
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エクステリアはワークス専用に
ボディは基本的にアルト/アルトターボRSと共通の5ドアハッチバックながら、専用のフロントマスクやアルミホイール、ストライプなどの採用により差別化が図られています。全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,500mmのボディサイズや、2,460mmのホイールベースはアルトの上級グレードやターボRSと同一で、車両重量はターボRSの同一仕様車より20kg重い670~740kgとなっています。
駆動方式は他のアルトシリーズ同様、FFとオンデマンドタイプのフルタイム4WDが用意されます。サスペンションは、形式こそフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式(FF車)/I.T.L式(4WD車)を踏襲するものの、減衰力の強化が図られたKYB製ダンパーが奢られるなど、専用チューニングが施されたものが採用されます。
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パワートレインも専用にチューニング
エンジンは0.66L直3DOHCターボのR06A型(最高出力64ps/6,000rpm・最大トルク10.2kgm/3,000rpm)で、形式上はターボRSと同一ながら最大トルクが0.2kgm向上した他、スロットルレスポンスの改善が図られるなど専用チューニングが施されとものとなっています。トランスミッションはターボRSと同様の5速AGS(AMT)の他、専用開発された5速MTが用意されます。
前者はギアレシオこそターボRSと共通であるものの、変速プログラムの変更や変速スピードの改善によりドラバビリティの向上が図られています。又、後者はギアレシオがAGS車に対しクロスレシオ化が図られると共に、シフトフィールを追求した設計が行われています。環境対策としては、AGS車にはターボRSと同様アイドリングストップ機構が装備されます。
JC08モード燃費はAGS車が22.6~23.6km/L、MT車が22~23km/Lで、ターボRSの24.6~25.6km/Lから若干低下しています。又、ブレーキはターボRSと同一のフロント:ベンチレーテッド・ディスク式/リア:ドラム式で、タイヤサイズも共通の165/55R15を採用する一方、ホイールサイズは4.5J×15から5J×15へとワイド化されています。
一方インテリアは、インパネの基本的デザインはターボRSと共通ながら専用のロゴやブーストインジケーターなどが備わる他、専用の本革巻きステアリングホイールや専用設計されたレカロ製シート、ステンレス製ペダルプレートなどが装備される事が相違点となっています。安全装備面では、AGS車のみに衝突被害軽減ブレーキ「レーダーサポート」や誤発進抑制機能、ヒルホールドコントロールが装備されます。