1966年に初代モデルが発売されたトヨタの大衆車「カローラ」は、2006年10月に6年ぶり9度目のフルモデルチェンジを実施し、10代目モデルに移行しました。この代から「アクシオ」のサブネームが付加されものの、基本コンセプトに大きな変更はなく、プラットフォームも先代をベースとした物が使用されました。
エンジンは整理され2種類に
ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは先代よりややアグレッシブな造形となりました。又、Cd値0.29の空力性能は先代と同一でした。ボディサイズは全長4,410mm×全幅1,695mm×全高1,460~1,470mmで、全高が10mm低くなった以外は先代後期型と同一であり、ホイールベースも不変の2,600mmでした。一方車両重量は70~90kg程増加し、1,100~1,270kgとなりました。
駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション型式もフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式(FF車)・ダブルウィッシュボーン式(4WD車)が踏襲されました。エンジンは1.3Lガソリンと2.2Lディーゼルが廃止され、先代から受け継がれた1.5L直4DOHC VVT-iの1NZ-FE型と、新開発された1.8L直4DOHC Dual VVT-iの2ZR-FE型の2種類に整理されました。
最高出力/最大トルクは、1NZ-FE型FF用が110ps/14.3kgm、同4WD用が105ps/13.8kgm、2ZR-FE型FF用が136ps/17.9kgm、同4WD用が125ps/16.6kgmでした。トランスミッションは、それまでの4速トルコン式ATに代わりカローラ史上初となるCVTが採用された他、1.5L FF車には引き続き5速MTも用意されました。
改良を受け燃費が向上
グレード体系は、1.5L/1.8L共通グレードとして標準グレード「X」及び上級グレード「G」が、1.8L専用グレードとして「ラグゼール」及び「ラグゼールαエディション」が設定されました。装備面では、発売当初全車にバックモニターが標準装備された事が目新しい点でした。そして2008年10月のマイナーチェンジで、フロントマスクやリアコンビネーションランプの意匠変更が行われました。
同時に1.8L車の運転席に快適温熱シートが採用された他、内装の質感向上が図られました。その他、装備の見直し(一部グレードを除きバックモニターのオプション化)や、装備を簡略化したエントリーグレード「Xビジネスパッケージ」の設定などが行われました。次いで2009年10月の一部改良で、1.5L FF CVT車の燃費が0.4km/L(10.15モード)向上した他、「G」の内装の質感アップなどが図られました。
更に、1NZ-FE型エンジンにターボチャージャーを装着し、アウトプットを最高出力150ps/最大トルク20kgmまで高めると共に、専用の足回りや内外装を備えるコンプリートカー「GT TRDターボ」が発売されました。次いで翌2010年4月に実施された一部改良で、1.5L FF CVT車の燃費が更に1.4km/h向上しました。
又、1.8L車のパワートレインがバルブマチック採用の2ZR-FAE型エンジン(FF車:最高出力144ps/最大トルク17.9kgm/4WD車:最高出力133ps/最大トルク16.7kgm)+Super CVT-iに置換され、こちらも燃費が1.2~1.4km/L向上しました。そして2012年5月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる11代目E16♯型に移行しました。
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