1972年に「カローラ/スプリンター」のホッテスト・グレードとしてデビューした「カローラレビン」及び「スプリンタートレノ」は、1974年4月にベースモデルと共にフルモデルチェンジを受け、2代目モデルに移行しました。先代では両モデルの相違点はフロントグリルの意匠など一部に留まったのに対し、2代目はそれぞれ異なるボディが与えられると共に型式も別になりました。
新車購入ガイド:【2024最新】GR86の値引き 納期 乗り出し価格
先代から車両重量が増加
発売当初のボディタイプは、カローラレビンがセンターピラーレスの2ドアハードトップ、スプリンタートレノがセンターピラー付の2ドアクーペで、フロトマスクやリアコンビネーションランプも全く異なるデザインが採用されました。共に先代に設定のあったオーバフェンダー装着モデルは存在せず、ベースモデルとの外観上の相違点は少なくなりました。
ボディサイズは全長4,070mm×全幅1,600mm×全高1,300mm(スプリンタートレノの数値)で、先代から全長と全幅が拡大され、全高は低くなりました。ホイールベースは35mm延長され2,370mmとなり、車両重量はレビンが50kg、トレノが60kg先代から増加しました。サスペンション型式は、先代同様のフロント:ストラット式/リア:リジッド・リーフ式でした。
駆動方式もFRを踏襲し、エンジンはまず先代から受け継いだ1.6L直4DOHCソレックスツインキャブレター・ハイオクガソリン仕様の2T-G型(最高出力115ps/6,400rpm・最大トルク14.5kgm/5,200rpm)及び同レギュラーガソリン仕様の2T-GR型(最高出力110ps/6,000rpm・最大トルク14kgm/4,800rpm)が搭載され、トランスミッションも先代同様5速MTが組み合わせられました。
一旦生産終了した後復活
グレード体系はベースモデルの他に、トレノのみに豪華版の「GT」が設定されました。そして翌1975年11月に、2T-G/2T-GR型エンジンが昭和50年排出ガス規制に適合する事が不可能となった事から、レビン/トレノ共に一旦生産終了となりました。しかし1977年1月に、電子燃料噴射装置+酸化触媒により昭和51年排出ガス規制に適合した2T-GEU型エンジン(最高出力110ps/6,000rpm・最大トルク14.5kg/4,800rpm)を搭載して復活を遂げました。
同時に、両モデルのボディがトレノ系のクーペボディに統一された一方、Aピラーより前のフロント廻りは異なるデザインが採用されました。共にボディサイズは全幅が僅かに拡大され、車両重量も若干増加しました。次いで1978年4月に、三元触媒などにより昭和53年排出ガス規制に適合すると共に、スペックが最高出力115ps/6,000rpm・最大トルク15kg/4,800rpmに向上しました。
そして1979年3月に、レビン/トレノ共にフルモデルチェンジが実施され、3代目TE71型に移行しました。
先代モデル:初代レビン/トレノ
後継モデル:3代目レビン/トレノ
新車購入ガイド:【2023最新】コペンの値引き 納期 乗り出し価格