ワゴンRの限界値引き額、甘い・渋いなどの値引き相場、納期、おすすめグレード、乗り出し価格(支払い総額)の見積書、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなどスズキ ワゴンRの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にワゴンRのお買い得度を総合評価しています。
- スズキ ワゴンR/スティングレーはどんなクルマ?
- ワゴンRのCM
- ワゴンRの値引き相場と交渉法
- ワゴンRの納期:標準
- ワゴンRの値引き/納期がわかったら次にすべき事
- ワゴンR/スティングレーのグレード別 新車価格
- ワゴンRのグレード選び
- ワゴンRのおすすめグレード
- ワゴンR 値引き込み乗り出し価格の見積書
- ワゴンRの実燃費(2名乗車時の目安)
- ワゴンRのリセールバリュー:3.5 (5段階評価)
- ワゴンRのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
- ワゴンRの値引き交渉に使う競合車
- ワゴンRの値引き交渉に適した時間帯や時期
- ワゴンR値引き交渉の流れ
- 値引き以外でワゴンRを安く買う
- ワゴンRの長所/メリット
- ワゴンRの欠点/デメリット
- ワゴンRの値引きとリセールバリュー込の総合評価:4.5 (5段階評価)
スズキ ワゴンR/スティングレーはどんなクルマ?
「ワゴンR」は、2017年2月にフルモデルチェンジを実施し、6代目となりました。軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。室内がさらに広くなりつつモーターによる動力アシストを強化し、軽ワゴントップとなるJC08モード燃費33.4km/Lを達成しました。
また、これまで通常のワゴンRとスティングレーという外装デザインを変えた2種類をラインナップしていましたが、新型ワゴンRは外装デザインを3種類設定しています。外観デザインの選択肢が増えたことで、より幅広いユーザー獲得が見込まれます。
ワゴンRのCM
ワゴンRの値引き相場と交渉法
ワゴンRの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | ~3万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 4~9万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 10~15万円 |
ワゴンRの値引き難易度:C(A:甘い~E:渋い)
安定した人気でベストセラーモデルとなっているワゴンR。軽量ボディの採用やマイルドハイブリッドの導入など、商品力のアップにも抜かりがありません。また、燃費性能でもトップクラスの実力を誇ります。フルモデルチェンジから期間が経過し、値引き値引き交渉もしやすくなってきました。
ワゴンR値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「ワゴンR以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象をスズキの営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
ワゴンR値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
ワゴンRはスズキの全販売店で販売しています。販売会社は同一地域に複数あり、「スズキ自販神奈川」や中古車店、修理店が経営するサブディーラーなどがあり、同じワゴンRを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なる系列のスズキ販売店で見積もりを取り、ワゴンRの大きな値引きを引き出しましょう。
ワゴンR値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
ワゴンRをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
ワゴンR値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
ワゴンRの納期:標準
ワゴンRの納期はどのくらい?
- 納期:1ヵ月~3ヵ月
スズキの主力車種という事もあり納期は安定しています。
ワゴンRの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、ワゴンRの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、ワゴンRのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにワゴンRの納車の早い車両がないか確認しましょう。
ワゴンRの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
ワゴンRに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はワゴンRのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
ワゴンRの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
ワゴンRのように納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにワゴンRが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
ワゴンRの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「ワゴンR/スティングレーの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、ワゴンR/スティングレーの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる ワゴンR/スティングレーを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
ワゴンR/スティングレーのグレード別 新車価格
ワゴンR (標準モデル)
グレード | エンジン | ミッション | 2WD(円) | 4WD(円) |
FA | 0.66L | 5MT | 1,294,700 | 1,417,900 |
CVT | 1,296,900 | 1,420,100 | ||
HYBRID FX-S | 0.66L(マイルド ハイブリッド) |
CVT | 1,463,000 | 1,586,200 |
ワゴンR カスタムZ
グレード | エンジン | ミッション | 2WD(円) | 4WD(円) |
HYBRID ZX | 0.66L(マイルド ハイブリッド) |
CVT | 1,551,000 | 1,674,200 |
HYBRID ZT | 0.66Lターボ(マイルドハイブリッド) | 1,710,500 | 1,833,700 |
ワゴンRスティングレー
グレード | エンジン | ミッション | 2WD(円) | 4WD(円) |
HYBRID T | 0.66Lターボ(マイルドハイブリッド) | CVT | 1,765,500 | 1,888,700 |
※価格は2024年9月23日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
ワゴンRのグレード選び
ワゴンRのパワートレイン
エンジンは直列3気筒658ccの自然吸気、自然吸気+マイルドハイブリッド、ターボ+マイルドハイブリッドの3種類があります。
4WDはすべてのグレードに設定があります。トランスミッションはCVTのみでしたが、2017年8月に「ワゴンR FA」に5MTが追加となりました。
ワゴンRのグレード構成
ワゴンRの基本グレードは3種類。迫力あるフロントフェイスの「HYBRID FZ」、ノーマルデザインで中間グレードの「HYBRID FX」、エントリーモデルのFAです。
ワゴンR スティングレーのグレードは、ターボエンジン+マイルドハイブリッドを装備した上級グレードの「HYBRID T」、自然吸気+マイルドハイブリッドの「HYBRID X」の2種類となっています。
外観デザインが3種類
新型ワゴンRは先代と違い、スティングレーのデザインがやや男性向けのゴツいデザインになりました。
一方でノーマルのワゴンRは外観が2種類となり、「HYBRID FZ」は迫力のあるフロントフェイスを有しています。
ターボエンジンはスティングレーだけに設定されており力強い走りを求めるならスティングレーの「HYBRID T」一択となります。
ワゴンRのおすすめグレード
ワゴンRらしい広さと快適さ、エアロパーツも付いた充実装備の「ワゴンR カスタムZ HYBRID ZX(2WD)」がおススメグレードです。
ワゴンR 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードの「ワゴンR カスタムZ HYBRID ZX(2WD)」に以下の選択した見積書の事例です。
- 全方位モニター付ディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機装着車:¥140,800
- フロアマット(ジュータン)ノーブル:¥14,630
車両本体価格(メーカーオプション込) | ¥ 1,691,800 |
自動車税種別割(9月登録) | ¥ 0 |
環境性能割 | ¥ 0 |
自動車重量税 | ¥ 3,700 |
自賠責保険料 | ¥ 24,010 |
リサイクル料金 | ¥ 6,760 |
登録(届出)諸費用等(概算) | ¥ 47,770 |
諸費用合計金額 | ¥ 82,240 |
ディーラーオプション合計金額 | ¥ 14,630 |
乗り出し価格 | ¥ 1,788,670 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥88,670 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥1,700,000 |
ナビ、フロアマットのベーシックなオプションを装備した乗り出し価格は上記となります。標準的な値引き交渉で8万円と端数をカットしてもらった場合、ワゴンR カスタムZ HYBRID ZX(2WD)の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は170万円となります。
(見積りは2024年9月23日時点)
ワゴンRの実燃費(2名乗車時の目安)
自然吸気エンジン車の実燃費
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 21~24km/L |
郊外・幹線道路 | 22~25km/L |
市街地 | 17~23km/L |
自然吸気+マイルドハイブリッド車の実燃費
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 22~25km/L |
郊外・幹線道路 | 23~26km/L |
市街地 | 19~25km/L |
ターボ+マイルドハイブリッド車の実燃費
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 18~21km/L |
郊外・幹線道路 | 17~20km/L |
市街地 | 12~15km/L |
ワゴンRは軽量化技術、マイルドハイブリッド、セーフティアシストなどのスズキの持つ技術をフルに投入した戦略車となっています。
ターボエンジン車は、ターボ車らしい加速を多用すれば、それに比例して燃費も悪化します。市街地における燃費はターボを使用する場面も多く、自然吸気エンジン車との実燃費差が広がる傾向にあります。一方で、ゴー・ストップの少ない郊外・高速においては自然吸気エンジン車との差は少なくなります。
主に市街地走行が多く、街乗りでの燃費を重視する人には自然吸気エンジンがおすすめで、坂道などが多く軽自動車でもストレスのない加速力を求める人にはターボエンジンのスティングレーがおすすめです。
ワゴンRのリセールバリュー:3.5 (5段階評価)
ワゴンRの属する軽ハイトワゴンは新車市場、中古車市場ともに人気があり、ワゴンRはモデルライフ中盤である事から、短期の乗り換えでは現行車種のままの場合もあります。
このことから、ワゴンRの短期でのリセールバリューは高く、5年以上の長期でのリセールバリューはフルモデルチェンジを超える為「高め」という傾向となります。
ワゴンRのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2017年2月1日 ワゴンR/スティングレー フルモデルチェンジ
フルモデルチェンジを実施し、6代目となるワゴンRが登場しました。
2017年8月23日 「ワゴンR」に5MT車を設定
「ワゴンR」の「FA」グレードに5MT車が設定されました。
2018年9月10日 特別仕様車「25周年記念車」を発売
外観の加飾やインパネカラーパネル色の変更などの専用装備、車体色は新設定の紺「ノクターンブルーパール」および赤「フェニックスレッドパール」をはじめ全6色を設定。
2018年9月10日 ワゴンR/ワゴンRスティングレーを一部改良
前後の衝突被害軽減ブレーキ、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーをCVT搭載車(FA 5MT車除く)に設定し、安全装備を充実、新開発R06D型エンジン(NA車)と新開発CVTを組み合わせた新しいパワートレインを採用。軽快な走りと優れた燃費性能を実現した。
ワゴンRの値引き交渉に使う競合車
ワゴンR/スティングレーの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
ダイハツ ムーヴ/カスタム
ワゴンR/スティングレーの最有力のライバルと言えるのがダイハツ ムーヴ/カスタムです。
ワゴンRのパッケージングを参考にして、ほぼ同じようなサイズ感となっていますが、現行モデルでは普通小型車を意識した高い質感に仕上がっています。
最大のライバルゆえに、上手にワゴンRと競合させて、大きな値引きを引き出しましょう。
新車購入ガイド:【2023最新】ムーヴの値引き 納期 乗り出し価格
ホンダ N-WGN
ムーヴ同様、ワゴンRを研究し尽くして2013年に発売されたN-WGN。そして2019年8月、ユーモラスなスタイリングに先進安全技術を満載して2代目へとフルモデルチェンジを実施しました。
リッターカークラスの質感を備え、ワゴンRの強力なライバルとして販売開始から好調に売れています。N-WGNもワゴンR、ムーヴとの競合で大きな値引きを引き出しましょう。
新車購入ガイド:【2023最新】N-WGNの値引き 納期 乗り出し価格
競合車を使ってワゴンRの値引き交渉を
ワゴンR/スティングレーの値引きを引き出すにあたっては、上記のムーブ、N-WGNの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、ワゴンR/スティングレーの値引きを引き出し易くなります。
ワゴンRの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
ワゴンRのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
ワゴンR値引き交渉の流れ
しっかりとワゴンRの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでワゴンRに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
ワゴンR値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでワゴンRの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「ワゴンRが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだワゴンRが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはワゴンRの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
ワゴンRの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。ワゴンRの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「ワゴンRが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- ワゴンRの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やワゴンRの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
ワゴンRの値引き交渉で気を付ける点
ワゴンRの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でワゴンRを安く買う
オプションは社外品にする
ワゴンRの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、ワゴンRの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにワゴンRを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
ワゴンRの新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにワゴンRが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンでワゴンRを買う
残価設定ローンとは、3年後や5年後のワゴンRの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にワゴンRを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が200万円、3年後のワゴンRの価値が110万円の場合、90万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はワゴンRを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
ワゴンRの長所/メリット
マイルドハイブリッドと軽量ボディによるトップクラスの燃費性能
減速時に発電し、その電力を発進・加速時にモーターでアシストするマイルドハイブリッド。マイルドハイブリッドとスズキの軽量化技術によって、ワゴンRは軽トップレベルの燃費性能を誇ります。
スズキのマイルドハイブリッドはアイドリングストップからの復帰時に気になる「ブルン」というエンジンの揺れが抑えられ自然な発進ができるのも特徴です。
モーターの出力は3.1psとわずかとも言えますが、ガソリンは停止時からの発進と加速時に多く使われるので、それをモーターで補うことで、特に市街地走行の燃費が大幅に改善します。
ベーシックで飽きのこない内外装デザイン
派手さや新鮮味を感じることはないものの、歴代ワゴンRのように道具としての割り切ったシンプルデザインは、長く使っていても飽きのこないベーシックなデザインが魅力です。
先代ワゴンRではN-WGNやムーヴなと、内装の質感が高い同クラスライバルと比べると見劣りしました。しかし新型ワゴンRではシンプルでありながら、質感は先代モデルより大きく向上し、十分な満足感が得られます。
ワゴンRの欠点/デメリット
外装とパワートレインの組み合わせが限定的
非常に完成度の高い新型ワゴンRではありますが、モデルチェンジ初期という事もあって、グレード設定が少ないのが弱点とも言えます。外観のバリエーションは増えたものの、ヘッドライトが2段構成になっている外観が気に入ってら選択できるグレードは「HYBRID FZ」のみとなり、ハイブリッドなしもターボエンジンも選べません。今後のグレード追加に期待したいところです。
ワゴンRの値引きとリセールバリュー込の総合評価:4.5 (5段階評価)
広さ、経済性など軽自動車の基準となる一台
軽自動車での販売ランキングではホンダ N-BOXやダイハツ タントなど、ワゴンRよりさらに居住性を高めたスーパーハイトワゴンが人気となっていますが、実際に店舗で広さを確かめてみると、天井は座った状態で手が届かないくらいに高く、そこまでの天井高は必要なのか?という疑問を持つ人もいると思います。
車高を高めれば重心も高く、横風の影響を受けやすくなるため、揺すられ感やふらつきが増します。子育て世代にとってはスライドドアの恩恵もありますので、スーパーハイトワゴンのメリットはしっかりとありますが、後席に人を乗せる機会のない人にとってはワゴンRのようなハイトワゴンがベストバイと言えます。
初代モデルから、このクラスをリードしてきただけあり、軽量化やハイブリッドの導入など他社にない大きな魅力を持っています。フルモデルチェンジから期間も経過し、値引きも引き出しやすくなっており、値引き込みで考えると非常にお買い得な一台です。