初代モデルが1966年に発売された日産の大衆車「サニー」は、1981年10月に4年ぶり4度目のフルモデルチェンジを実施し5代目モデルとなりました。駆動方式がそれまでのFRからFFに変更され室内スペースが拡大した他、エンジンの刷新や車体の軽量化により走行性能・燃費性能が向上しました。又、歴代モデル初のターボ車やディーゼル車も設定されました。
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国内向けボディは3タイプに整理
発売当初における国内向けのボディタイプは、2ドアセダンが輸出専用になると共にバンが専用モデルの「ADバン」に移行した為、4ドアセダン/5ドアワゴン(カリフォルニア)/3ドアクーペの3タイプとなりました。スタイリングは、先代同様直線を基調としたシャープなフォルムが特徴でした。ボディサイズは先代から一回り拡大され、セダンで全長4,125mm×全幅1,620mm×全高1,390mmとなりました。
又、ホイールベースも60mm延長され2,400mmとなりました。サスペンション形式は、フロントは先代同様のマクファーソンストラット式を踏襲し、リアは4リンク・リジッド式からトレーリングアーム・独立懸架式に改められました。又、ステアリング機構がリサーキュレーティング・ボール式からラック&ピニオン式に変更されると共に、最小回転半径の縮小が図られました。
日産 サニー のCM
新世代SOHCエンジンを搭載
エンジンは、初代モデル以来採用されてきた直4OHVのA型ユニットに代わり、新世代となる直4SOHCのEユニット型が採用されました。発売当初用意されたのは、1.3L電子制御キャブレター仕様のE13S型(最高出力75ps/最大トルク10.7kgm)、1.5L電子制御キャブレター仕様のE15S型(最高出力85ps/最大トルク12.3kgm)、1.5L電子燃料噴射仕様のE15E型(最高出力95ps/最大トルク12.5kgm)の3タイプでした。
トランスミッションは、先代同様4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。そして同年9月に実施された一部改良の際に、セダンとクーペにターボチャージャー付きのE15ET型エンジン(最高出力115ps/最大トルク17kgm)を搭載する「ターボルプリ」が追加されました。同時に、1.3L車のタイヤサイズ拡大、チルトステアリング採用などの仕様向上が行われました。
追って翌10月に、セダンとカリフォルニアに1.7L直4SOHCディーゼルのCD17型エンジン(最高出力61ps/最大トルク10.6kgm)搭載車が追加されました。次いで1983年10月実施のマイナーチェンジでクーペが廃止され、代わって3ドアハッチバックが追加されました。同時に、カリフォルニアのE15E型エンジン搭載車がカタログ落ちしました。
続いて1984年10月にセダンの新グレード「1300GLエクストラ」が、翌1985年5月にパワーステアリングなどが備わる特別仕様車「α」シリーズが追加されました。そして同年9月にフルモデルチェンジが実施され、6代目B12型に移行しました。
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