ダイハツ工業は1980年6月に軽乗用車/バン「MAXクオーレ」に3年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、乗用モデルは「クオーレ」、商用モデルは「ミラ・クオーレ」に移行しました。この内ミラ・クオーレは所謂ボンネットバンと呼ばれるカテゴリーに属し、ボディタイプはガラスハッチ付4ドアも用意されたクオーレに対し、3ドアハッチバックのみが用意されました。
新車購入ガイド:【2023最新】ミライースの値引き 納期 乗り出し価格
先代から全長・全高を拡大
スタイリングは、ベースモデルを1970年デビューの「フェローMAX」まで遡り旧態化が目立ったMAXクオーレから全面的に刷新され、直線基調のモダンなフォルムに変貌しました。又、クオーレ3ドアモデルとの外観上の相違点は僅かなものでした。ボディサイズは全長3,195mm×全幅1,395mm×全高1,370mmで、全長・全幅は当時の軽自動車枠いっぱいのサイズでした。
MAXクオーレからは全長が35mm、全高が50mm拡大された他、ホイールベースも60mm延長され2,150mmとなりました。サスペンション形式は、フロントはマクファーソンストラット式が踏襲された一方、リアは従来のセミトレーリングアーム独立懸架式から、コストダウンの為リジッド・リーフ式に変更されました。
駆動方式は、MAXクオーレ同様FFが採用されました。エンジンは、従来の4ストローク550cc直2SOHCのAB10型から、その改良型であるAB30型に置換されました。スペックは最高出力29ps/最大トルク4kgmで、従来から1ps/0.1kgm向上したものの、クオーレに搭載された同ユニットと比較すると2ps/0.2kgm低い数値となっていました。
新車購入ガイド:【2023最新】タントの値引き 納期 乗り出し価格
初代ミラクオーレのCM (1980)
ターボ車や4WD車、トルコンAT車を追加
トランスミッションは当初、4速/5速MTと2速セミATが設定されました。室内は、全高アップに伴いヘッドクリアランスが拡大されると共に、ガラスエリアの拡大により視界の向上が実現しました。そして1982年5月のマイナーチェンジでフェイスリフトが実施されると共に、車名が「ミラ」に変更されました。同時に、セミATに代わり2速トルコン式ATが設定されました。
次いで1983年10月、ターボチャージャー付のAB35型エンジン(最高出力41ps/最大トルク5.7kgm)を搭載し、チューンドサスペンションやフロント・ディスクブレーキが備わる「ミラターボ」と、2インチアップの12インチタイヤを装着するパートタイム4WD車が追加されました。続いて1984年7月、ボクシーかつハイトの高いボディを架装した「ウォークスルーバン」が追加されました。
そして1985年8月にフルモデルチェンジが実施され、2代目L70型に移行しました。初代ミラ・クオーレ/ミラは、税制上の恩恵から乗用モデルのクオーレよりも販売台数が多かった他、スズキ自動車のボンネットバン「アルト」と熾烈なシェア争いを繰り広げました。
ミラクオーレの姉妹車:クオーレ
新車購入ガイド:【2023最新】タフトの値引き 納期 乗り出し価格