日産自動車は1989年、北米の高級車市場に参入すべく新ブランド「インフィニティ」を立ち上げ、その第一弾となるプレミアムセダン「Q45」をリリース、日本国内においても同年11月に販売が開始されました。油圧アクティブサスペンションや4輪操舵システム(輸出仕様のみ)が設定されるなど、日産の技術の粋を集めたモデルでした。
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280psのV8エンジンを搭載
6ライトウィンドウのボディは、当初グリルレスのフロントマスクを採用した個性的なスタイリングを備えていました。ボディサイズは全長5,090mm×全幅1,825mm×全高1,425~1,435mmで、前年デビューした国内市場専用プレミアムセダン「セドリック・シーマ」よりも一回り大きく、ホイールベースも100mm以上長い2,875mmに設定されていました。
サスペンション形式はR32型「スカイライン」などと同様の4輪マルチリンク式で、駆動方式はFRが採用されました。エンジンは4.5L V8DOHCのVH45DE型を採用、国内仕様の最高出力は通産省(当時)の規制に準じた280psで、最大トルクは40.8kgmでした。一方、輸出仕様は最高出力282ps/最大トルク40.4kgmのスペックで、最高速度246km/h・0-60mph加速6.7sの動力性能でした。
トランスミッションは、全車に4速トルコン式ATが組み合わせられました。当初のグレード体系はベースグレードの他、「油圧アクティブサスペンション装着車」及び本革シートが装備される「油圧アクティブサスペンション装着車セレクションパッケージ」が設定されました。安全装備面では、全車に運転席SRSエアバッグシステムとABSが採用されました。
快適装備としては全車にサンルーフ、運転席パワーシート、クルーズコントロールなどが備わる他、オプションで漆塗りのインパネ「KOKONインスト」が設定されました。そして翌1990年10月に一部改良が実施され、全車にサイドインパクトビームやハイマウントストップランプが装備されると共に、トラクションコントロールがオプション設定されました。
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日産 インフィニティQ45のCM(1989)
日産 インフィニティQ45(G50)取扱説明ビデオ
新車情報’90 日産インフィニティQ45
M/Cでフロントマスクを一新
同時にコイルサスペンション仕様の上級グレードとして、本革シート採用の「Lパッケージ」が追加されました。次いで1993年6月にマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトによりグリル付のフロントマスクとなった他、リアガーニッシュの色がブラックからグレーに変更されました。
同時にグレード体系が変更され、下から「タイプR」「タイプV」「タイプV Gパッケージ」「タイプV油圧アクティブサスペンション装着車」「タイプV油圧アクティブサスペンション装着車Gパッケージ」のラインナップとなりました。これらの内Gパッケージは後席重視の仕様で、後席パワーシートが装備されました。
そして1996年に輸出仕様車がフルモデルチェンジを受け、同年6月登場の国内専用モデルFY33型「シーマ」の姉妹車種となった2代目モデルに移行、国内向けモデルは1997年9月まで継続生産された後、FY33型シーマに統合される形で生産終了となりました。
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