1962年に初代モデルがデビューした三菱自動車工業の軽自動車「ミニカ」は、1989年1月に5度目のフルモデルチェンジを受け6代目モデルに移行しました。キャビンスペースの拡大によりクラストップの居住性を実現した他、世界初のHCU式フルタイム4WD車やDOHC5バルブエンジン搭載車が用意されるなど、様々な先進技術が導入された事が特徴でした。
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エンジンは同形式のSOHCとDOHCを用意
先代同様セダンとエコノのサブネームが廃止されたバンが用意され、ボディタイプは当初セダンは3ドアハッチバックのみの設定で、バンには3ドアハッチバックと4ドアハッチバック(1:2ドア)が設定されました。スタイリングはグリーンハウスが拡大された事などに伴い、先代から大きく雰囲気が変わりました。
初期型のボディサイズは全長3,195mm×全幅1,395mm×全高1,465mmで、先代から全高が45mm高くなりました。ホイールベースは先代と同一の2,260mmで、サスペンション形式もフロント:ストラット式/リア:3リンク式が踏襲されました。セダンのエンジンは、当初先代からキャリオーバーされた550cc直3SOHCの3G81型(最高出力32ps/最大トルク4.2kgm)が搭載されました。
トランスミッションは4速MTと3速トルコン式ATが用意され、駆動方式は当初FFのみの設定でした。グレード体系はセダンは「Pg」のみのモノグレード設定でスタートし、追って同年5月に4ドアバンに設定されていた「レタス」の4ドアセダン版が追加されました。そして同年8月、セダンに3ドア及び5ドアボディが追加されました。
同時に5リンク式リアサスペンション採用のフルタイム4WD車や、3G81型DOHC5バルブNAエンジン(最高出力46ps/最大トルク4.7kgm)及び同ターボエンジン(最高出力64ps/最大トルク7.6kgm)搭載車、5速MT車がセダンのラインナップに加わりました。それに伴いグレード体系も大幅に拡充され、3G81型エンジン搭載車だけで全15タイプがラインナップされました。
新規格に対応しエンジンとボディを拡大
一方3G83型エンジン搭載車は、「ダンガン」シリーズ全4タイプのラインナップでした。次いで翌1990年3月、3G83型ターボエンジン搭載の「ダンガンZZ」系を除く全車に軽自動車規格改正に伴うマイナーチェンジが実施され、エンジンが660ccに拡大された3G83型SOHC(最高出力40ps/最大トルク5.2kgm)及び同DOHC NA(最高出力52ps/最大トルク5.7kgm)に置換されました。
同時に、ボディの全長が100mm延長されました。追って同年8月、ダンガンZZ系も3G83型DOHCターボエンジン(最高出力64ps/最大トルク9.8kgm)搭載の新規格対応型にマイナーチェンジされました。次いで1992年1月にフェイスリフトが実施されると共に、4ABSなどが備わる「ダンガンZZ-リミテッド」が追加されました。
そして1993年9月にフルモデルチェンジが実施され、7代目モデルに移行しました。
型式名:H21A/V・H22A/V・H26A/V・H27A/V
関連:ミニカ トッポ
関連:ミニカ ダンガン
先代モデル:5代目ミニカ
後継モデル:7代目ミニカ
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