1963年に初代モデルがデビューしたマツダの大衆車「ファミリア」は、1998年6月に4年ぶり8度目のフルモデルチェンジが実施され、9代目モデルに移行しました。プラットフォームなど基本コンポーネンツが上級車種の「カペラ」と共有化されると共に、5ドアハッチバックとステーションワゴンを折衷させた「S-ワゴン」が設定された事が特徴でした。
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3ドアハッチバックは廃止に
ボディタイプは3ドアハッチバックが廃止され、4ドアセダンと前述したS-ワゴンの2タイプのラインナップとなりました。スタイリングは、セダンは先代の流れを汲むコンサバティブなフォルムが踏襲され、S-ワゴンはそれよりも全長が短く設定されると共にスポーティなイメージに纏めらました。
ボディサイズは、セダンは実質的に先代と同等の全長4,315mm×全幅1,695mm×全高1,410mmで、S-ワゴンは全長4,200mm×全幅1,695mm×全高1,420mm、ホイールベースは共通の2,610mmで先代のセダンから僅かに延長されました。サスペンション形式は、先代同様の4輪ストラット式が踏襲されました。
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マツダ ファミリアのCM
2種類の4WDを用意
駆動方式は先代同様FFベースで、4WDは従来のフルタイム方式に加え新たにオンデマンド方式が設定されました。エンジンは先代に設定のあった1.6LガソリンNAと1.7Lディーゼルターボが廃止され、当初1.3L直4SOHCのB3型、1.5L直4DOHCのZL-DE型及びZL-VE型、1.8L直4DOHCのFP-DE型のガソリンNA4種類と、2L直4SOHCディーゼルNAのRF型のラインナップでスタートしました。
最高出力/最大トルクはそれぞれ85ps/11.2kgm、110ps/14kgm、130ps/14.4kgm、135ps/16.5kgm、70ps/13.2kgmで、トランスミッションは各エンジンに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。これらの内、オンデマンド4WD車には1.5LのZL-DE型エンジンが、フルタイム4WD車には1.8LのFP-DE型が搭載されました。
2Lのスポーティグレードを追加
当初のグレード体系は、セダンが下からES/JS/LS/RX/GS、S-ワゴンがS/R/S-4/R-4のラインナップでした。そして1999年8月に、S-ワゴンにカペラと共通の2L直4DOHCガソリンNAのFS-ZE型エンジン(最高出力170ps/最大トルク18.4kgm)を搭載し、エアロパーツが装着されるスポーティグレード「スポルト20」が追加されました。
次いで2000年10月のマイナーチェンジでラインナップが一部変更され、セダンに設定されていたディーゼル車が廃止された他、1.5Lエンジン搭載グレードのRXに代わりRSが設定されました。又、S-ワゴンは1.8Lエンジン搭載のR-4が廃止された他、Sに代わりS-fが、Rに代わりRSが設定されました。
続いて2001年5月、セダンRSをベースに、チューンナップを施したFS-ZE型エンジン(最高出力175ps/最大トルク18.9kgm)を搭載し、専用のサスペンションやホイール&タイヤ、大径ブレーキローターなどを装備した限定車「マツダスピードファミリア」が発売されました。そして2003年10月、後継車種「アクセラ」の発売に伴いセダンが販売終了となりました。
追って翌2004年4月にS-ワゴンも販売終了となり、40年余りに渡るファミリアの歴史に幕を下ろしました。
先代モデル:8代目ファミリア
後継モデル:初代アクセラ
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