ホンダは1989年4月、1985年発売のコンパクトカー「クイントインテグラ」の後継モデルとなる「インテグラ」を発売しました。市販車世界初の可変バルブタイミング・リフト機構「VTEC」採用エンジンを用意するなど、先代の特徴であった走行性能の高さに磨きを掛けると同時に、ボディタイプがクーペ&ハードトップに一新されるなど、スポーティー路線を更に強めたモデルとなりました。
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先代からスタイリングを一新
ボディタイプはまず3ドアクーペが登場し、追っ5月に4ドアハードトップが発売されました。先代の3ドア/5ドアハッチバック及び4ドアセダンのバリエーションから一新されると同時に、ワイド&ローなプロポーションに加えサッシュレスドアや大型三次元曲面ガラスが採用されるなど、スタイリングは大きく変貌しました。又、ヘッドランプはリトラクタブル式から固定式に変更されました。
ボディサイズは全長4,390mm(クーペ)/4,480mm(ハードトップ)×全幅1,695mm×全高1,325mm(クーペ)/1,340mm(ハードトップ)、ホイールベースは2,550mm(クーペ)/2,600mm(ハードトップ)で、先代から全長・全幅及びホイールベースが拡大された一方、全高は若干低くなりました。車両重量は990~1,130kgで、先代から100kg程増加しました。
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ホンダ インテグラのCM
サスペンション形式を変更
サスペンションは一新され、先代がフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式であったのに対し、4代目シビック(EF型)と共通の4輪ダブルウィッシュボーン式が採用されました。駆動方式はFFを踏襲し、エンジンは発売当初1.6L直4 ユニット3タイプのラインナップで、トランスミッションは5速MTと2種類の4速トルコン式ATが設定されました。
発売当初のグレード体系及び搭載エンジンは、ハードトップ「RX」「ZX」がSOHCツインキャブレター仕様のZC型(最高出力105ps/最大トルク13.8kgm)、クーペ「TXi」「RXi」「ZXi」及びハードトップ「RXi」「ZXi」が同電子燃料噴射仕様(最高出力120ps/最大トルク14.5kgm)、クーペ「RSi」「XSi」及びハードトップ「XSi」がDOHC電子燃料噴射+VTEC仕様のB16A型(MT:最高出力160ps/最大トルク15.5kgm/AT:最高出力150ps/最大トルク15.3kgm)でした。
そして1990年8月にマイナーチェンジが実施され、全車に後席3点式シートベルトが標準装備された他、ハードトップに新グレード「ZXエクストラ」が追加されました。次いで1991年10月に2度目のマイナーチェンジが実施され、VTEC車のアウトプットが向上(MT:最高出力170ps/最大トルク16kgm/AT:最高出力155ps/最大トルク15.6kgm)すると共に、上級グレードにビスカス式LSD装着車が設定されました。
同時に、ハードトップに1.8L直4SOHC電子燃料噴射仕様のB18B型エンジン(最高出力140ps/最大トルク17.4kgm)+4速トルコン式ATを搭載する新グレード「ESi」が追加されました。そして1993年5月にフルモデルチェンジが実施され、3代目インテグラに移行しました。
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