1989年に「クイントインテグラ」の後継モデルとして発売されたホンダのスポーティ・コンパクト「インテグラ」は、1993年5月にフルモデルチェンジを実施し、クイントインテグラ時代から通算して3代目となりました。スタイリングが一新されると共に、目玉となるVTECエンジンの排気量拡大・性能向上やインテグラ史上唯一となる4WD車の追加が行われました。
新車購入ガイド:【2023最新】ヴェゼルの値引き 納期 乗り出し価格
初期型は丸形4灯式ヘッドランプが特徴
プラットフォームは5代目「シビック」(EG型)と共通となり、ボディは先代から高剛性化が図られました。ボディタイプは先代のケースと同様まず3ドアクーペが登場し、追って7月に4ドアハードトップが発売されました。スタイリングは、シャープさやアグレッシブ感が追求された他、初期型は丸形4灯式ヘッドランプ採用による個性的なフロントマスクが特徴でした。
ボディサイズは全長4,380mm(クーペ)/4,525mm(ハードトップ)×全幅1,695mm×全高1,335mm(クーペ)/1,370~1,390mm(ハードトップ)、ホイールベースは2,570mm(クーペ)/2,620mm(ハードトップ)で、クーペの全長が短縮された以外は先代から若干拡大・延長されました。車両重量は先代から増加し、1,020~1,200kgとなりました。
新車購入ガイド:【2023最新】ステップワゴン値引き 納期 乗り出し価格
ホンダ インテグラのCM
VTEC車は先代の1.6Lから1.8Lに
サスペンションは、4輪ダブルウィッシュボーンの形式を踏襲しながら改良が加えられ、駆動方式はFFの他に、デュアルポンプ式フルタイム4WD車がハードトップに設定されました。エンジンは、直4SOHC仕様は先代から1.6LのZC型と1.8LのB18B型がキャリオーバーされた一方で、直4DOHC VTEC仕様は先代の1.6LのB16A型から1.8LのB18C型に変更されました。
スペックは、ZC型ツインキャブレター仕様が最高出力105ps/最大トルク13.8kgm、同電子燃料噴射仕様が最高出力120ps/最大トルク14.5kgm、B18B型が最高出力145ps/最大トルク17.4kgm、B18C型MT仕様が最高出力180ps/最大トルク17.8kgm、同AT仕様が最高出力170ps/最大トルク17.8kgmでした。トランスミッションは、先代同様5速MTと2種類の4速トルコン式ATが設定されました。
M/Cでフロントマスクを一新
装備面では、SRSデュアルエアバッグシステムやABS、トラクションコントロールシステム、ビスカス式LSDの装着車が用意されました。そして1995年9月にマイナーチェンジが実施され、プロジェクター型薄型ヘッドランプの採用によりフロントマスクが一新されると共に、装備の充実が図られました。又、キャブレター車が廃止され全車電子燃料噴射仕様となった他、グレード体系の変更が行われました。
同時に、専用チューンが施されたB18C型エンジン(最高出力200ps/最大トルク18.5kgm)と5速MTを搭載し、ボディ剛性や足回りの強化、ヘリカルLSDの装備、専用内外装の採用などが行われたスポーツモデル「TYPE R」が追加されました。次いで1998年1月に2度目のマイナーチェンジが実施され、内外装の一部変更と共に、全車にSRSデュアルエアバッグシステムとABSが標準装備されました。
同時に、TYPE Rのエンジン・足回り・ブレーキなどに改良が加えられ、総合的なパフォーマンスアップが図られると共に、ディスチャージヘッドランプやSRSエアバッグ対応MOMO製ステアリングホイールが採用されました。続いて1999年7月に3度目のマイナーチェンジが実施され、エクステリアの充実やオプションの新規設定及び見直しなどが行われました。
そして2001年7月にフルモデルチェンジが実施され、インテグラ最終型となるDC5型にバトンタッチされました。
先代モデル
次のモデル
新車購入ガイド:【2023最新】フィットの値引き 納期 乗り出し価格