1989年に「クイントインテグラ」の後継モデルとして発売されたホンダのスポーティ・コンパクト「インテグラ」は、2001年7月に実施されたフルモデルチェンジにより、クイントインテグラから通算して4代目モデルとなりました。ボディが3ドアクーペに一本化されスタイリッシュなデザインが追求された他、「走る・曲がる・止まる」の基本性能向上が図られました。
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エンジンは2L i-VTEC仕様に一本化
プラットフォームは7代目「シビック」(EU/EP型)と共通で、スタイリングは空力特性を追求したエアロダナミックなフォルムと、4連複眼ヘッドランプ採用による斬新なフロントマスクが特徴でした。ボディサイズは全長4,385mm×全幅1,725mm×全高1,385~1,400mmで、先代の3ドアクーペから若干拡大されました。ホイールベースは同一の2,570mmで、車両重量は1,170~1,200kgでした。
サスペンションは先代の4輪ダブルウィッシュボーン式に対し、フロントが「トーン・コントロール・リンク」と呼ばれるストラット式に変更されました。駆動方式は先代のハードトップに用意されたフルタイム4WDは廃止され、FFに一本化されました。エンジンは先代から一新され、2L直4DOHC i-VTEC(VTEC+VTC)仕様のK20A型が搭載されました。
スペックは、標準グレード「iS」用が最高出力160ps/最大トルク19.5kgm、高性能グレード「TYPE R」用が最高出力220ps/最大トルク21kgmで、トランスミッションは前者に5速MT又はSマチック付5速トルコン式ATが、後者に新開発された6速MTが組み合わせられました。装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステムやABSなどが標準装備されました。
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M/Cで走行性能が更に向上
又、「TYPE R」には専用エアロパーツ、レカロ製バケットシート、MOMO製本革巻きステアリングホイール、ブレンボ製フロントディスクブレーキ、ヘリカルLSDなどが奢られました。そして2002年10月に、「iS」をベースに内装の質感向上を図った特別仕様車「プレミアムスタイル」が発売されました。次いで2003年9月にマイナーチェンジが実施され、キーレスアンサーバックが標準装備されました。
続いて2004年9月に2度目のマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの変更が行われると共に、ボディー剛性強化やサスペンションのチューニングなどにより走行性能の改善が図られました。同時に、「iS」に代わる新グレードとして、タイヤのインチアップやブレーキ容量のアップを図った「TYPE S」が設定されました。又、全車にイモビライザー&セキュリティアラームが標準装備されました。
そして2006年4月、クーペモデル市場の縮小に伴い後継モデルの発売がないまま生産終了となり、クイントインテグラ以来21年の歴史に幕を下ろしました。
先代モデル

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