ホンダは1985年2月に、1980年発売のコンパクトカー「クイント」に代わるニューモデル「クントインテグラ」を発売しました。クイントがオーソドックスなスタイリングと平均的な性能を持つ実用性重視のモデルであったのに対し、クイントインテグラではスタイリッシュなフォルムや走行性能の高さを追求したスポーティーなモデルへと変貌を遂げました。
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3タイプのボディを用意
ボディタイプはまず3ドアハッチバックが登場し、追って同年10月に5ドアハッチバックが、更に翌1986年10月に4ドアセダンが追加され、5ドアハッチバックのみであったクイントに対しバリエーション拡大が図られました。スタイリングは、リトラクタブルヘッドランプ採用による低いノーズが特徴で、更に3ドア/5ドアにはボディ側面に回り込むラップラウンド・リアウィンドウが採用されました。
ボディサイズは全長4,280mm(3ドア)/4,350mm(5ドア)/4,380mm(4ドア)×全幅1,665mm×全高1,345mm、ホイールベースは2,450mm(3ドア)/2,520mm(4/5ドア)で、全高を除きクイントよりも拡大・延長されました。車両重量は890~1,010kgでした。サスペンション形式は、クイントの4輪ストラット/コイル式に対し、フロントがストラット/トーションバー式に、リアがトーションビーム式に変更されました。
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ホンダ クイントインテグラのCM
エンジンは1.6L DOHCが主力
駆動方式はFFが踏襲された一方エンジンは一新され、1.6L直4 DOHCのZC型キャブレター仕様(最高出力100ps/最大トルク12.8kgm)及び同電子燃料噴射仕様(最高出力120ps/最大トルク14kgm)と、1.5L 直4SOHCキャブレター仕様のEW型(最高出力76ps/最大トルク11.8kgm)の3種類が用意されました。これらのうち、1.5Lユニットは4ドアセダンのみに設定されました。
トランスミッションは、発売当初は5速MTと3速トルコン式ATの設定だったものの、5ドア車追加と同時にATが4速化されました。グレード体系は、3ドア/5ドアが下からキャブレター仕様の「LS」「ZS」、電子燃料噴射仕様の「RSi」「GSi」の4タイプ、4ドアが1.5Lの「RX」「VX」、1.6Lキャブレター仕様の「ZS」「GS」、同電子燃料噴射仕様の「GSi」の5タイプでした。
装備面では、リアディスクブレーキが「RSi」「GSi」に(フロントは全車ベンチレーテッドディスク採用)、パワーウィンドウが「VX」「GS」「GSi」に、パワーステアリング&チルトステアリングが「ZS」「GS」「GSi」に、AM/FM電子チューナーラジオが「GS」「GSi」に、テールゲートスポイラーが「RSi」にそれぞれ標準装備されました。
そして1987年10月にマイナーチェンジが実施され、内外装の一部変更と共に、1.6L電子燃料噴射仕様エンジンの最高出力が130psに向上しました。その後1989年4月のフルモデルチェンジにより生産終了となり、「インテグラ」に車名変更した2代目モデルにバトンタッチされました。
先代モデル
次のモデル
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