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三菱 コルト800/1000F/1100F/11F (1965-1971):コルト600とコルト1000の間を埋めるモデルとして誕生

三菱 コルト800 (1965)

三菱重工業は1965年9月、それまでのエントリーモデル「コルト600」の事実上の後継車種になると同時に、上級モデル「コルト1000」の弟分となる新型大衆車「コルト800」を発売しました。駆動方式や足回りなどは堅実な方式が採用された一方、エンジンやエクステリア・デザイン面では新機軸が打ち出されていました。

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ファストバックのスタイリングが特徴

三菱 コルト800 (1965)

ボディタイプは、コルト600/1000がオーソドックスな3ボックス型であったのに対し、当時の世界的流行に乗ったファストバックの2ボックス型が採用されました。また、サイドウィンドウには曲面ガラスが採用され、スタイリッシュな外観に一役買っていました。ボディタイプは、当初は独立したトランクルームを持つ2ドアのみの設定でした。

三菱 コルト1000F (1966)

ボディ・ディメンションは全長3,650mm×全幅1,450mm×全高1,390mm、ホイールベース2,200mmで、コルト600とコルト1000の中間程度のサイズでした。車両重量は、比較的軽軽量な690kgに抑えられていました。駆動方式はコルト600に採用されたRRに代わり、コルト1000同様のコンベンショナルなFRが採用されました。

当初は2ストエンジンを搭載

三菱 コルト1000F (1966)

エンジンは、4ストローク搭載のコルト600/1000に対し、理論上4ストローク6気筒に匹敵するバランスの良さを持つ水冷2ストローク843cc直3の3G8型(最高出力45ps/最大トルク8.4kgm)が搭載されました。組み合わせられるトランスミッションは4速MTで、最高速度115km/hの性能でした。

三菱 コルト1000F ステーションワゴン (1967)

また、サスペンション型式はフロントがダブルウィッシュボーン/横置きリーフ式で、リアには古典的なリジッド・リーフ式が採用されました。販売面では、2ストロークエンジンがネックとなり伸び悩んだため、翌1966年9月にコルト1000用の1L直4OHVのKE43型エンジン(最高出力56ps/最大トルク7.4kgm)を搭載する上級モデル「コルト1000F」が追加されました。

スポーティグレードを追加

三菱 コルト11F (1969)

4速MTを介しての最高速度は、800よりも10km/hアップしていました。次いで1967年8月、コルト1000Fにテールゲートが備わる3ドアハッチバックが追加されました。さらに翌1968年8月にはマイナーチェンジが実施され、コルト1000Fに4ドアモデルが追加されたほか、1.1L直4OHVエンジン(最高出力58ps)を搭載する「コルト1100Fスポーツ」が追加されました。

追って同年11月、1.1L直4OHV SUツインキャブレター仕様エンジン(最高出力73ps)を搭載し、フロント・ディスクブレーキやラジアルタイヤなどが標準装備される「1100Fスーパースポーツ」が追加されました。次いで1969年5月に2度目のマイナーチェンジが実施され、コルト1100の車名が「コルト11(イレブン)F」に変更されました。

同時に、シングルキャブレター仕様エンジンの最高出力が62psに向上しました。そして1971年10月をもって生産終了となりました。

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