1955年に初代モデルがデビューしたトヨタのプレミアムモデル「クラウン」は、1991年10月に9代目モデルが発売されました。セダン/ステーションワゴン/ライトバンは8代目モデルのまま販売が継続された為、ボディバリエーションは4ドアハードトップのみの設定となりました。同時に全車3ナンバーボディとなり、「ロイヤルシリーズ」と呼ばれました。
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曲線的なスタイリングを採用
スタイリングは、先代までと比較して曲線的なボディラインと大人しいフロントマスクが与えられ、イメージが大きく変わりました。ボディサイズは全長4,800~4,810mm×全幅1,750~1,760mm×全高1,440mmで、先代の4ドアハードトップ3ナンバー仕様車と比較すると、全長が縮小され全幅と全高は拡大されました。シャシーは伝統のペリメーターフレームを踏襲し、ホイールベースも先代と同一の2,730mmでした。
車両重量は先代より若干重い1,480~1,680kgとなりました。サスペンション形式は、全車にフロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:セミトレーリングアーム式による4輪独立懸架が採用され、最上級グレード「ロイヤルサルーンG」にはリアにエアサスペンションが装備されました。ブレーキは全車4輪ベンチレーテッドディスク式で、駆動方式はFRが踏襲されました。
発売当初搭載されたエンジンは先代からのキャリオーバーで、2.5L直6の1JZ-GE型(最高出力180ps/最大トルク24kgm)及び3L直6の2JZ-GE型(最高出力230ps/最大トルク29kgm)の2種類のガソリンユニットと、2.4L直4ディーゼルターボの2L-THE型(最高出力100ps/最大トルク22.5kgm)がラインナップされました。トランスミッションは4速及び5速の電子制御トルコン式ATで、MTは廃止されました。
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ナビゲーションシステムを用意
発売当初のグレード体系は、「スーパーセレクト」「スーパーサルーンエクストラ」「ロイヤルツーリング」「ロイヤルサルーン」「ロイヤルサルーンG」の5グレードでした。装備面では、上級グレードに4輪ABSやトラクションコントロール、SRSエアバッグなどが採用された他、「ロイヤルサルーンG」には液晶ディスプレイにナビ情報などを表示する「GPSエレクトロマルチビジョン」が設定されました。
そして1992年10月に一部改良を実施し、上級グレードのみに採用されていた木目調センターパネルを全グレードに展開した他、エクステリアの一部が変更されました。次いで1993年8月にマイナーチェンジを実施し、フロントグリルが格子状の押し出しの効いた意匠に変更されました。同時に、ディーゼル車のエンジンが2L-TE型(最高出力97ps/最大トルク22.5kgm)に置換されました。
続いて1993年12月に、2L直6の1G-FE型エンジン(最高出力135ps/最大トルク18kgm)搭載車が追加されました。それと同時に、「スーパーセレクト」と「スーパーサルーンエクストラ」の間を埋める新グレード「スーパーセレクト・ロイヤルエクストラ」が設定されました。そして1995年8月にフルモデルチェンジを実施し、10代目モデルに移行しました。
先代モデル:8代目クラウン
後継モデル:10代目クラウン
歴代クラウン
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