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BMW(ISO) イセッタ (1956-1962):バブルカーの愛称で今も愛されるクルマ

BMW イセッタ300 '56

BMW イセッタ300 ’56

発祥はドイツで、生産はイタリアのバイクメーカーが生産したのです。そのバイクメーカーはISO社で、冷蔵庫やラジエーターのメーカーで後にBMW社に移行した様です。1955年から1962年に生産され、250と300の二種類でした。生産されたドイツ本国でさえ見かける事がむずかしい程の車です。マニアには、たまらない存在です。

BMW イセッタ300 '56

BMW イセッタ300 ’56

最初に出会った機会は、明治神宮でのイベントでした。世界の車が集う「4日間走行する」タイムラリーのエントリー車を見たいと思い出掛けて行った時に見かけた車でした。しかもなんと5台もエントリーしていたのです。赤や黄色、青と白のツートンカラーで、色合いは独特でなぜか外国感を感じさせていました。

イセッタの登場する映画

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ドイツ本国でも出会える確率はかなり低い

日本の各名車や海外の名車も見られましたが、何故かこの「イセッタ」に心が惹かれて暫く見ていました。とにかく可愛い形状でした。オーナーと話ができました。その際話の中で言っていました。「黄色の○○に出会う」と幸運が訪れると言った話を聞きますがこの「イセッタ」もそう言われる様です。そのくらいドイツ本国でも出会う確率はかなり低いのに、このイベントで5台も見られたのは、まさに幸運なのかもしれませんね。

BMW イセッタ300 '56

BMW イセッタ300 ’56

開発当時、生産はISO社が始め、BMW社がライセンス生産をしました。ISO社は当初は冷蔵庫を生産と修理のメンテナンスを行っていたのです。そして第二次大戦後にバイクに着手をして、後にスクーターの開発、生産に移行していったのです。イセッタの発想がとてもユニークです。バイクを手掛けるせいでしょうか、デザインがとても斬新です。

どこから見ても三角おにぎりみたい

私が初めて見たイメージはどこから見ても三角形で「三角おにぎり」の様でした。乗車の方法もユニークなのです。両サイドはガラスがあるだけで、ドアノブは見当たらないのです。すると、前にドアノブがあり、乗車はフロント部に取り付いているのです。前側全部が開いての乗車で、2人乗りに設定されているのです。

BMW イセッタ250 '55

BMW イセッタ250 ’55

エンジンと動力はリヤに搭載されているのです。エンジンは単気筒で250ccと300ccが用意され空冷エンジンです。当然リヤが駆動側になるのですが、サスペンションもユニークの一因です。設置面は4輪ですが、発想は3輪と言っても過言ではないのです。

BMW イセッタ300 '56

BMW イセッタ300 ’56

フロントは乗員確保とハンドル操作の為、幅は有るのですが、リヤは動力近く両サイドにタイヤが有り、まさに、3輪と同じ条件です。バイクの理念で設計されたと思われます。イベントは意外に、日本各地でかなり催されているのです。現代車から、こういった古いビンテージな車が多数見られるので、興味を持った方は是非一度出掛けてみてください。思いもよらない車に出会い感動が得られると思います。

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