トヨタ自動車の高級パーソナルクーペ「ソアラ」は、1981年2月に初代モデルのZ10型が発売されました。同社としてこのカテゴリー初のモデルで、数々の最先端技術が投入された意欲作でした。同社のイメージリーダーカーとしての役目を果たすとともに、先行して市場に投入されていた日産自動車の「レパード」を大きく上回る人気を獲得しました。
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ボディは2ドアクーペのみ
ボディタイプは、ライバルのレパードが2ドア/4ドアハードトップのラインナップであったのに対し、2ドアクーペのみの設定でした。スタイリングは空力特性を追求したウェッジシェイプのボディラインと、ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションが特徴でした。ボディ・ディメンションは全長4,655mm×全幅1,695mm×全高1,360mm、ホイールベース2,660mmでした。
サスペンション形式はフロントがストラット式、リアがセミトレーリングアーム式による4輪独立懸架が採用されました。駆動方式はコンベンショナルなFRで、エンジンは当初、2L直6SOHC電子燃料噴射NA仕様の1G-EU型(最高出力125ps/最大トルク17.5kgm)と、2.8L直6DOHC電子燃料噴射NA仕様の5M-GEU型(最高出力170ps/最大トルク24kgm)の2種類が用意されました。
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トヨタ ソアラのCM(1981年)
4輪ディスクブレーキを採用
組み合わせられるトランスミッションは5速MTまたは4速トルコン式ATで、1G-EU型のATにはロックアップ機構付きの2ウェイ式が採用されました。ステアリング形式はラック&ピニオン式で、エントリーグレードを除き回転数感応型パワーアシストが備わっていました。また、ブレーキはフロントが全車ベンチレーテッド・ディスクで、リアはグレードによりソリッド・ディスク式またはベンチレーテッド・ディスク式が採用されました。
装備面では、デジタル式スピードメーターやLED式タコメーターが備わるエレクトロニック・ディスプレイ・メーター、ドライブ情報クルーズコンピューター、エレクトロニック・スピーク・モニター、デジタル式任意速度警報装置、クルーズコントロール、マイコン式オートエアコン、エア式ランバーサポートなどが設定されました。
トヨタ ソアラのCM(1985年)
その後同年6月に、2L直6SOHCターボのM-TEU型エンジン(最高出力145ps/最大トルク21.5kgm)搭載グレードが追加されました。次いで1983年にマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの刷新やタイヤサイズの変更などと同時に、2L直6DOHC NAの1G-GEU型エンジン(最高出力160ps/最大トルク18.5kgm)搭載車が追加されました。
次いで1985年1月に一部改良が実施され、2.8Lの5M-GEU型エンジンが3L直6DOHCの6M-GEU型エンジン(最高出力190ps/最大トルク26.5kgm)に置き換えられました。そして1986年1月にフルモデルチェンジが実施され、2代目ソアラ(Z20型)に移行しました。
後継モデル:2代目ソアラ
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