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歴代トヨタ プリウス フルモデルチェンジの歴史

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トヨタ プリウスの歴史

トヨタ プリウス 初代-3代目

トヨタ プリウス 初代-3代目

トヨタ「プリウス」は、1997年12月、世界で初めての量販ハイブリッド車として発売されました。車名のプリウスは、ラテン語の「~に先立って」の意味で、トヨタの期待と意気込みが込められたものでした。当時、超低公害車としては、トヨタも含め各社からEVが販売されていましたが、航続距離や充電インフラの問題があり、価格も高価であった為、本格的な普及には程遠い状況でした。

又、次世代超低公害車の本命と見做され、開発が進められていた燃料電池車も、市販化は遥か先という状況でした。そのような状況下で、トヨタはガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド方式という、現実的かつ実用性の高い方式を選択しました。ハイブリッド方式は、局所的に排気ガスゼロとはならないものの、通常のガソリンエンジンよりもCO2排出量や燃費の面で有利でした。

そして、EVと異なり航続距離やインフラ面の制約がなく、通常のエンジン車と同様に使用出来る点は大きなメリットでした。又、EVのような大容量の走行用バッテリーが不要である為製造コストを抑える事が可能で、市場競争力のある車両価格を実現し、早期の普及が見込めるメリットもありました。唯一、複雑になりがちなシステムを如何に巧みに制御するかが課題でしたが、トヨタはそれを克服しました。

スプリット式ハイブリッドシステムを搭載

トヨタ プリウス ’97

トヨタがプリウスに搭載したハイブリッドシステムは、スプリット型と呼ばれる高度な制御を必要とする方式でした。これは、遊星ギアを備える動力分割機構により、エンジンの動力を発電機と車軸駆動に振り分けたり、モーターの動力と合成して車軸を駆動する事が可能な方式です。これに電子式無段変速機を組み合わせ、「THS」(トヨタ・ハイブリッド・システム)と名付けられました。

トヨタ プリウス ’97

実際の走行においては、負荷が軽くバッテリー残量に余裕がある時はモーターのみで、それ以外のシチュエーションではエンジンとモーターの協調により走行し、殊更ハイブリッド方式である事を意識させないスムーズなドライバビリティーを実現していました。バッテリーの充電はエンジンにより行い、更に減速時にはエネルギー回生機構によりバッテリーが充電されました。

モデルチェンジでボディとエンジンの排気量が拡大

ボディやプラットフォームはプリウス専用に開発された物で、空力特性の優れたボディは低燃費に貢献しました。ボディのサイズと形状は、初代は5ナンバーサイズの4ドアセダンでしたが、2代目以降は北米市場を意識して3ナンバーサイズに拡大されると共に、後部にハッチゲートが設けられワンモーションフォルムの5ドアとなりました。

THSに搭載されるエンジンは、初代と2代目はアトキンソンサイクルを採用した1.5L直4で、3代目では排気量が拡大され1.8L直4となっています。モーターは交流同期型で、出力が段階的に強化されています。バッテリーは、一貫してニッケル水素型を採用しています。又、3代目モデルには、家庭用電源でバッテリーを充電し、短距離のEV走行を可能としたプラグインハイブリッドモデルが追加されています。

2代目以降は日本とアメリカで大ヒット

トヨタ プリウス ’03

プリウスの販売実績は、初代モデルは新しい物好きのユーザーの心は捉えたものの、一般層にはまだ異端の存在であり、ヒットには程遠いものでした。しかし、2003年にフルモデルチェンジされ2代目になると、ハイブリッドシステムの完成度が高まった事やユーティリティーが向上した事などにより人気が一気に高まり、ベストセラーカーとなりました。

2009年に現行モデルへとフルモデルチェンジされてからも、人気は留まる事を知らず、販売ランキング上位の常連になっています。又、アメリカでの人気も高く、日本と同様にベストセラーカーとなっています。そして、評論家筋からも高い評価を得ており、初代モデルが1997年日本カーオブザイヤーと1998年RCJカーオブザイヤーを、3代目モデルが2009年日本カーオブザイヤーを受賞しています。

初代トヨタ プリウス (1997-2003 NHW10/11)

トヨタ プリウス ’97

カーオブザイヤーに輝いた世界初のハイブリッド車

トヨタ「プリウス」は、世界で初めてのハイブリッド量販車として、1997年12月に発売されました。ハイブリッドシステムのみならず、ボディやプラットフォームはプリウス専用に新設計されたものでした。

ボディは4ドアセダンのみが用意され、スタイリングは空気抵抗軽減を配慮した流麗なボディラインが特徴でした。

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2代目トヨタ プリウス  (2003-2011 NHW20)

トヨタ プリウス ’03

燃費・動力性能・機能性が向上しベストセラーに

1997年に世界初の量販ハイブリッド車としてデビューした「プリウス」は、2003年9月にフルモデルチェンジを受け、2代目となりました。

ボディは、先代の4ドアセダンから5ドアハッチバックに変わると同時に、サイズを拡大して居住性や積載性が向上しました。又、パワートレインもリニューアルされ、動力性能・燃費共に向上するなど、全般的に大幅なリファインが施されました。

トヨタ プリウス (2代目 2003-2011):燃費・動力性能・機能性が向上しベストセラーに [NHW20]
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3代目トヨタ プリウス  (2009-2015 ZVW30)

トヨタ プリウス ’09

完成度を高め、不動のベストセラーに

2009年5月に二度目となるフルモデルチェンジが実施されて3代目となりました。キープコンセプトのモデルチェンジで、ワンモーションフォルムの5ドアハッチバックボディが踏襲されています。

ボディサイズは、全高を除き先代から更に拡大され、全長4,460mm×全幅1,745mm×全高1,490mmとなっています。

トヨタ プリウス (2代目 2003-2011):燃費・動力性能・機能性が向上しベストセラーに [NHW20]
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4代目トヨタ プリウス (2015- ZVW)

トヨタ プリウス

更なる燃費向上と快適性を追求

トヨタのハイブリッド車「プリウス」は、2015年12月9日に6年半ぶり3度目のフルモデルチェンジを実施し4代目モデルとなりました。定評ある燃費性能が先代から更に向上し40km/Lを超えるグレードが設定されると共に、従来のプリウスでは重要視されなかった、スタイリングや走行性能の高さにも注力された点が特徴となっています。

トヨタ プリウス (4代目 2015-):更なる燃費向上と快適性を追求 [ZVW]
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歴代モデルプリウス
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