日産自動車は1975年9月にプレミアムモデル「セドリック」及び「グロリア」を4年ぶりにフルモデルチェンジ、セドリックは通算4代目、グロリアは通算5代目モデルとなりました。先代同様両車種はボディを共用する姉妹モデルで、キープコンセプトにより基本メカニズムを踏襲しながら、強化された排出ガス規制への対応が図られました。
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デコラティブなスタイリングに変貌
スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながらも、より抑揚の効いたデコラティブなデザインに変貌しました。ボディタイプは4ドアセダン/4ドアハードトップ/2ドアハードトップ/5ドアバンの4タイプで、5ドアステーションワゴンは廃止されました。ボディサイズは全長4,690~4,785mm×全幅1,690mm×全高1,420~1,445mm(バンを除く)で、先代とほぼ同等でした。
ホイールベースは先代と同一の2,690mmで、サスペンション形式もフロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:リジッド・リーフ式が踏襲されました。駆動方式もFRを踏襲し、エンジンは昭和50年排出ガス規制に適合した2L直6SOHCのL20型(最高出力115ps/最大トルク16.5kgm)及び2.8L直6SOHCのL28型(最高出力140ps/最大トルク22.5kgm)のガソリン2種類が主力でした。
その他に、2L直4OHVディーゼルのSD型とタクシー用途向けのL20型LPG仕様も用意されました。トランスミッションは、ガソリン車には5速フロア式MT又は4速コラム式トルコンATが、ディーゼル車には3速コラム式MTが組み合わせられました。又、ブレーキは廉価グレードを除く全車にフロント・ディスク式が採用されました。
グレード体系は、セダンは2000スタンダード/2000スタンダードディーゼル/2000デラックス/2000カスタムデラックス/2000GL/2000SGL/2800SGL、4ドアハードトップは2000カスタムデラックス/2000GL/2000SGL/2800SGL、2ドアハードトップは2000GL/2000SGL/2800SGL、バンは2000スタンダード/2000デラックスのラインナップでした。
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EGIエンジン搭載車を追加
そして同年10月、セダンに「2000デラックスディーゼル」が、セダン/2ドアハードトップ/4ドアハードトップにL20型EGI仕様エンジン(最高出力130ps/最大トルク17kgm)を搭載する「2000GL-E」「2000SGL-E」が追加されました。次いで1976年6月、昭和51年排出ガス規制への対応が図られると共に、4ドアハードトップに角型ヘッドランプなどが備わる「Fタイプ」が追加されました。
続いて1977年6月のマイナーチェンジで、セダンに2.2L直4OHVディーゼルののSD22型エンジン搭載車が、セダン/2ドアハードトップ/4ドアハードトップにL28型EGI仕様エンジン(最高出力145ps/最大トルク23kgm)を搭載する「2800ブロアム」が追加されました。次いで1978年10月、昭和53年排出ガス規制への対応が図られました。
同時に、セダン/4ドアハードトップFタイプにL20型EGIエンジン搭載の「2000SGL-Eエクストラ」が追加された他、2800SGLに代わりEGI仕様の「2800SGL-E」が設定されました。そして1979年6月にフルモデルチェンジが実施され、スタイリングを一新した430型に移行しました。
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