フォルクスワーゲンは2006年、コンパクトカーの5代目「ゴルフ(ゴルフⅤ)」をベースとしたクーペカブリオレ「イオス」を発売しました。ゴルフⅤと共通のプラットフォームに2ドア4シーター仕様のボディを架装したモデルで、メタル製のルーフを電動式5分割動作により25秒で開閉させる事が可能でした。
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5種類のエンジンを用意
エクステリア・デザイン面では、2003年まで販売された「ゴルフⅢ・カブリオレ」などと異なり、ゴルフとの関連性の薄い独自のフォルムが採用された一方で、フロントグリルはゴルフⅤを彷彿とさせるデザインが与えられました。ボディサイズは全長4,407mm×全幅1,791mm×全高1,443mmで、ゴルフⅤに対し全長・全幅が大きく、全高は低いディメンションでした。
又、ホイールベースはゴルフⅤと同一の2,575mmでした。駆動方式はFFのみの設定で、エンジンは当初、1.6L直4NA(最高出力115ps/最大トルク15.8kgm)、2L直4NA(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)、同ターボ(最高出力200ps/最大トルク28.6kgm)、3.2L V6 NA(最高出力250ps/最大トルク32.6kgm)のガソリン4種類と、2L直4ディーゼルターボ(最高出力140ps/最大トルク32.6kgm)が用意されました。
直4NAエンジンをダウンサイジングターボに置換
トランスミッションは、1.6L/2L NAに6速MTが、2Lガソリンターボ/ディーゼルに6速MT又は6速DSGが、3.2Lに6速DSGが組み合わせられました。又、サスペンション形式はゴルフⅤと同様フロント:マクファーソンストラット式/リア:4リンク式が採用されました。そして翌2007年に、1.6Lエンジンが1.4L直4ターボエンジン(最高出力122ps/最大トルク20.4kgm)に置き換えられました。
次いで2008年にガソリン2Lエンジンが1.4L直4ガソリンツインチャージドエンジン(最高出力160ps/最大トルク24.5kgm)に、更に2009年には3.2Lエンジンが3.6L V6エンジン(最高出力260ps/最大トルク35.7kgm)に置き換えられました。そして2010年にフェイスリフトが実施され、フロントマスクが2008年に登場した「ゴルフⅥ」に類似した意匠に変更されました。
そして2015年に生産終了となりました。日本市場には、2006年10月に2Lガソリンターボエンジン+6速DSGを搭載する「2.0T」と、3.2Lエンジンを搭載する「V6」の導入が開始されました。そして2008年10月にV6がカタログ落ちし、グレード名が「2.0TSI」に改められた2Lガソリンターボ車のモノグレードとなりました。
次いで2009年に、3.2L車が専用の内外装やアダプティブシャシーコントロール「DCC」が備わる限定モデル「V6インディビジュアル」として復活、30台限定で発売されました。そして2010年6月、フェイスリフト版が導入される事なく国内での販売が終了となりました。
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