1962年に初代モデルがデビューした三菱自動車工業の軽自動車「ミニカ」は、1972年10月に2度目のフルモデルチェンジを受け3代目モデル「ミニカF4」に移行しました。車名に付加されたサブネームから示唆される通り、エンジンがそれまでの2ストロークから4ストロークに変更された事が先代との最大の相違点でした。
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スタイリングは黄金虫がモチーフ
ボディタイプはセダンのみの設定で、バン(及びセダンの廉価グレード)は先代モデルがマイナーチェンジを受けた上で継続販売されました。又、先代がリアにテールゲートの備わる3ドアであったのに対し、テールゲートに代わりガラスハッチを採用した為2ドアとなりました。スタイリングは直線基調の先代から一転、黄金虫をモチーフとした曲線的なフォルムに変貌しました。
初期型のボディサイズは全長2,995mm×全幅1,295mm×全高1,315mm、ホイールベース2,000mmで、先代から全高が30mm低くなった以外は同一のスペックでした。サスペンション形式は先代同様のフロント:ストラット式・リア:5リンク/コイル式が踏襲され、駆動方式も引き続きFRが採用されました。
エンジンは、当初360cc水冷直2SOHCの2G21型シングルキャブレター仕様(最高出力32ps)及び同ツインキャブレター仕様(最高出力36ps)が用意されました。トランスミッションは、先代同様全車に4速MTが組み合わせられました。当初のグレード体系は、下からシングルキャブ仕様のハイSTD/DX/スーパーDX/ES/カスタム、ツインキャブ仕様のGL/GS/GSLが設定されました。
そして1973年10月のマイナーチェンジで廉価グレードにフェイスリフトが施されると共に、全車に助手席ヘッドレストが標準装備されました。同時に、ツインキャブエンジン搭載車がカタログ落ちしました。次いで1974年10月、エンジンが2G21型にバランサーシャフトを追加すると共に昭和48年排出ガス規制に適合した「バルカンS」(最高出力30ps)に置換されました。
1976年のM/Cで「ミニカ5」に
同時にグレードが4タイプに整理された他、スーパーDXのフロントマスクが変更されました。続いて1976年4月、軽自動車新規格に対応する為のマイナーチェンジが実施され、車名が「ミニカ5」となりました。エンジンがバルカンSをベースに470ccに拡大した2G22型「ニューバルカンS」(最高出力30ps)に置換された他、前後に大型バンパーが装着され全長が135mm、全幅が100mm拡大されました。
グレード体系は、ハイSTD/DX/スーパーDX/カスタムの4タイプがラインナップされました。そして1977年6月にフルモデルチェンジが実施され、4代目「ミニカ・アミ55」に移行しました。
先代モデル:2代目ミニカ
後継モデル:4代目ミニカ
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