1962年に初代モデルがデビューした三菱自動車工業の軽自動車「ミニカ」は、1977年6月に3度目のフルモデルチェンジを受け3代目モデル「ミニカ・アミ55」に移行しました。キープコンセプトによるモデルチェンジながら、車名に付加されたサブネームから示唆される通りエンジンの排気量が新規格枠一杯の550ccに拡大されました。
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先代の基本メカニズムを踏襲
ボディタイプは先代ミニカ5同様セダンのみの設定で、バンは2世代前のモデルがマイナーチェンジを受け「ミニカバン55」として販売されました。ボディタイプは先代同様ガラスハッチが備わる2ドアで、スタイリングも「黄金虫シェル」と呼ばれた基本フォルムを踏襲しつつ、フロント廻りやリア廻りのデザイン変更によりリフレッシュが図られました。
ボディサイズは全長3,175mm×全幅1,395mm×全高1,315mm、ホイールベース2,000mmで、先代から全長が40mm延長された以外は同一のスペックでした。サスペンション形式は先代同様のフロント:ストラット式・リア:5リンク/コイル式が踏襲され、駆動方式も引き続きFRが採用されました。
エンジンは当初、ミニカ5に搭載された470cc直2SOHCの2G22型「バルカンS」をベースにストロークアップを図り、排気量を550ccに拡大した2G23型「ニューバルカンS」(最高出力31ps/最大トルク4.1kgm)が搭載されました。トランスミッションは当初、先代同様全車4速MTとの組み合わせでした。
発売時のグレード体系は、下から「ハイスタンダード」「スーパーデラックス」「GL」「XL」の4タイプのラインナップでした。そして1978年9月にマイナーチェンジが実施され、エンジンが昭和53年排出ガス規制に適合したG23B型「バルカンⅡ」(最高出力31ps/最大トルク4.2kgm)に置換されると共に、フロントグリルや前後バンパーのカラーが変更されました。
ボディを更に拡大し、ターボ車も追加に
次いで1980年9月に2度目のマイナーチェンジが実施され、XLの装備充実が図られると共に全車に着脱式ガラスサンルーフ仕様が追加されました。続いて1981年2月に、超廉価グレード「ユーティリカ」が追加されました。追って同年9月に3度目のマイナーチェンジが実施され、全長が20mm、全高が30mm、ホイールベースが50mm拡大されると共に車名が「ミニカ・アミL」に変更されました。
同時に、バンが同一ボディを採用する「ミニカ・エコノ」にフルモデルチェンジされました。又、アミL/エコノ両モデルに歴代ミニカシリーズ初のAT車(2速トルコン式)が追加されました。次いで1982年5月にエコノに女性ユーザー向けの新グレード「マリエ」と超廉価グレード「Sスペシャル」が、同年12月にアミLに豪華装備の「CX」が追加されました。
続いて1983年3月に、軽自動車初となるターボエンジンG23BT型(最高出力39ps/最大トルク5.5kgm)搭載車がアミL/エコノ両モデルに追加されました。そして1984年2月にフルモデルチェンジが実施され、5代目モデルに移行しました。
型式名:A105A/106A・A107A/V
先代モデル:3代目ミニカ
後継モデル:5代目ミニカ
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