1955年に初代モデルがデビューしたトヨタのプレミアムモデル「クラウン」は、1979年9月に5度目のフルモデルチェンジを実施し、6代目モデルとなりました。コンサバティブなイメージを継承しながらも、先進的な装備を採用するなど意欲作となりました。又、クラウン史上初となるガソリンターボ車やディーゼルターボ車が追加された事もエポックとなりました。
スタイリングは直線を基調としたデザインポリシーを踏襲しながら、一層シャープで洗練されたフォルムに変貌しました。シャシーは、クラウンの伝統となったラダー型ペリメーターフレームが踏襲されました。ボディバリエーションは、先代同様4ドアセダン/4ドアハードトップ/2ドアハードトップ/ステーションワゴン/ライトバンの全5種類がラインナップされました。
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3ナンバーボディを設定
ボディサイズは全長4,675~4,860mm×全幅1,690~1,715mm×全高1,410~1,470mmで、先代から若干拡大されると同時に、クラウンとして初の3ナンバーボディが設定されました。ホイールベースは2代目モデル以来不変の2,690mmで、車両重量は若干増加し1,340~1,500kgとなりました。サスペンション形式は前:ダブルウィッシュボーン式/後:4リンク式が受け継がれ、駆動方式もFRが踏襲されました。
発売当初用意されたエンジンは、2L直6SOHCシングルキャブ仕様のM-U型(最高出力110ps/最大トルク16kgm)、同EFI仕様のM-EU型(最高出力125ps/最大トルク17kgm)、2.8L直6SOHC EFI仕様の5M-EU型(最高出力145ps/最大トルク23.5kgm)の3種類のガソリンユニットと、2.2L直4ディーゼルのL型(最高出力72ps/最大トルク14.5kgm)の全4種類でした。
トランスミッションは、MTが4速及びオーバードライブ付4速のコラム式と、4速及び5速のフロア式が設定され、トルコン式ATは3速及びオーバードライブ付4速のコラム式とフロア式が設定されました。グレード体系は、セダンには「スタンダード」「デラックスA」「デラックス」「スーパーデラックス」「スーパーサルーン」「ロイヤルサルーン」の6グレードが設定されました。
又、4ドアハードトップは「デラックス」「カスタムエディション」「スーパーエディション」「スーパーサルーン」「ロイヤルサルーン」の5グレード、2ドアハードトップは「スーパーエディション」「スーパーサルーン」「ロイヤルサルーン」の3グレードで、ワゴンは「カスタム」のみのモノグレードでした。この内「スーパーサルーン」「ロイヤルサルーン」などにラジアルタイヤが装備されました。
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充実した装備を持つ「ロイヤルサルーン」
又、セダン「ロイヤルサルーン」にリヤコンフォートパワーシートが、2ドア/4ドアハードトップ「ロイヤルサルーン」にはフロントパワーシートが装備された他、全「ロイヤルサルーン」共通でオートデュアルエアコンや録音機能付カセットステレオデッキ、デジタル水晶時計などが装備されました。又、オプションでクルーズコンピューターが用意されました。
そして1980年10月に一部仕様変更を実施すると同時に、2L直6SOHCターボのM-TEU型エンジン(最高出力145ps/最大トルク21.5kgm)搭載車が追加されました。次いで1981年8月にマイナーチェンジを実施し、フェイスリフトやテールランプの意匠変更が行われると同時に、2.8L車にDOHC化された5M-GEU型エンジン(最高出力170ps/最大トルク24kgm)搭載車が追加されました。
又、2L車のM-EU型エンジンが1G-EU型エンジン(最高出力125ps/最大トルク17.5kgm)に置換されました。続いて1982年8月に、2.4L直4ターボディーゼルの2L-T型エンジン(MT車)及び2L-TE型エンジン(AT車)搭載車が追加されました。そして1983年8月にフルモデルチェンジを実施し、7代目モデルにバトンタッチされました。
先代モデル:5代目クラウン
後継モデル:7代目クラウン
歴代クラウン
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