1955年に初代モデルがデビューしたトヨタのプレミアムモデル「クラウン」は、2003年12月に11度目のフルモデルチェンジを実施し、12代目モデルとなりました。「ゼロクラウン」をキャッチフレーズに掲げ、プラットフォームとパワートレインが一新されると共にスタイリングも大きく変貌するなど、従来モデルから大幅なリフレッシュが図られました。
ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングは先代よりも流麗かつ若々しいイメージに変貌しました。又、引き続きシックなロイヤル系改めロイヤルサルーン系と、スポーティーなアスリート系の2ラインが設定されました。ボディサイズは全長4,840mm×全幅1,780mm×全高1,470~1,485mm、ホイールベースは2,850mm、車両重量は1,550~1,670kgで、先代からボディサイズが若干拡大され、ホイールベースも延長されました。
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リアサスペンションを変更
サスペンション形式は、先代の4輪ダブルウィシュボーン式からリアがマルチリンク式に変更されました。駆動方式は先代同様、FRとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは伝統の直6から新開発されたV6直噴NAのGR型に切り替えられ、発売当初は2.5Lの4GR-FSE型(最高出力215ps/最大トルク26.5kgm)と3Lの3GR-FSE型(最高出力256ps/最大トルク32kgm)が用意されました。
トランスミッションは5速又はシーケンシャルモード付6速のトルコン式ATが組み合わせられました。グレード体系は、ロイヤルサルーン系が「ロイヤルエクストラ」「ロイヤルサルーン」「ロイヤルサルーンG」、アスリート系が「アスリート」「アスリートGパッケージ」の全5種類が基本でした。インテリア面では、全車にオプティトロンメーターやマルチインフォメーションディスプレイが採用されました。
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安全装備が充実
又、一部グレードにマークレビンソン・プレミアムサウンドシステムがオプション設定されました。安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグ&ニーエアバッグ、EBD付ABS、横滑り防止装置「VSC」、トラクションコントロールなどが標準装備された他、「ロイヤルサルーンG」に近赤外線カメラによる映像で夜間時の遠方視界を確保する「ナイトビュー」がオプション設定されました。
そして2005年10月にマイナーチェンジを実施し、エクステリアデザインの一部が変更された他、プラズマクラスターや侵入センサー付オートアラームの採用や、ナビゲーションシステムをDVD式からHDD式に変更するなどの装備充実が図られました。同時に、アスリート3L車のエンジンが3.5L V6の2GR-FSE型(最高出力315ps/最大トルク38.4kgm)に置換されました。
そして2008年2月にフルモデルチェンジを実施し、13代目モデルにバトンタッチされました。
先代モデル:11代目クラウン
後継モデル:13代目クラウン
歴代クラウン
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