初代マツダ デミオ (1996-2002 DW)
経営危機にあったマツダを救ったヒットモデル
マツダのコンパクトカー「デミオ」は、同社がフォードの傘下に入った翌月の1996年8月に発売されました。それまでの同社のコンパクトカーは、オートザムブランドで販売されていた「レビュー」がありましたが、女性をメインターゲットにしたデザインや、設計が凡庸であった事が災いし、男性ユーザーを取り込めず販売は低迷していました。
バブル期に分不相応の多チャンネル販売体制を敷いた事が重荷になった事や、車種が多い割にはこれといったヒット作がなかった事から、マツダは深刻な経営難に陥っていました。そのような状況を打破すべく、当時流行し始めていたミニバンのコンセプトを併せ持ったコンパクトカーとして、デミオが企画・開発されました。
2代目マツダ デミオ (2002-2007 DY)
キープコンセプトとしながら、質感アップと室内空間を拡大
初代モデルがマツダとして久しぶりのベストセラーとなった「デミオ」は、2002年8月に6年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。キープコンセプトのモデルチェンジにより、6ライトのセミトールワゴンスタイルを踏襲しつつ、内容は全面的に刷新され、走行性能や環境性能の改善が図られました。
高級感を増した派生車種ベリーサ (2004-2015)も登場
プラットフォームやパワートレインなど主要コンポーネンツを2代目デミオから流用しながら、インテリアの質感や装備などで差別化を図ったプレミアム・コンパクトカーで、同時に発売以来11年間に渡り基本設計に変更がないまま販売が継続されるロングセラーカーとなりました。
3代目マツダ デミオ(2007-2014 DE)
ダウンサイジングしてイメージ一新
「デミオ」は、2007年5月に5年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、3代目となりました。このモデルチェンジでは、キープコンセプトのポリシーで行われた前回とは対照的に、ボディ形状の変更など大幅なイメージ刷新が図られました。
ボディは従来のセミトールワゴンスタイルを捨て、一般的なハッチバックスタイルへと代わりました。流麗かつ躍動感の感じられるスタイリングは、先代までの実用本位のイメージからは大きくかけ離れたものでした。又、Cピラー部に設けられていたウィンドウは廃止され、6ライトから一般的コンパクトカーと同様の4ライトのデザインに変わりました。
4代目マツダ デミオ (2014-2019 DJ)
質感を大幅に向上、プレミアムコンパクトへ
デミオは2014年9月に7年ぶり3度目のフルモデルチェンジを実施し、4代目となりました。先代からはほぼ全面的に刷新され、基本性能が大幅に向上した事で、ヨーロッパ車の水準に到達した真のグローバル・コンパクトカーへと変貌しました。
エクステリアデザインは、近年のマツダ車のデザインテーマとなっている「魂動」をモチーフにしたもので、「アテンザ」や「アクセラ」などと同様、躍動感溢れる動的なスタイリングを持ち味としています。ボディサイズは一回り拡大され、全長4,080mm×全幅1,695mm×全高1,500mm~1,525mmとなりましたが、日本の路上で扱い易い5ナンバーサイズを踏襲しています。
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