1981年2月に初代モデルがデビューしたトヨタ自動車の高級パーソナルクーペ「ソアラ」は、1991年5月に5年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け、3代目Z30型に移行しました。スタイリングが一新されるとともに、4輪操舵機構の「アクティブ4WS」が設定されるなどメカニズム面での進化が図られました。また、この代から「レクサス・SC」として海外への輸出が開始されました。
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アメリカのスタジオでデザイン
ボディタイプは2ドアクーペのみの設定で、エクステリアのデザインはアメリカのデザインスタジオCALTY社により行われました。そのスタイリングは2代目までの直線基調から一転し、曲線基調の流麗なものとなりました。ボディサイズは全長4,860mm×全幅1,790mm×全高1,340mmで、先代から一回り拡大されました。
ホイールベース2,690mmで、先代から20mm延長されました。駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲、エンジン・ラインナップは先代から一新され、当初2.5L直6DOHCツインターボの1JZ-GTE型(最高出力280ps/最大トルク37kgm)と、4L V8DOHC NAの1UZ-FE型(最高出力260ps/最大トルク36kgm)の2種類が用意されました。
トランスミッションは、前者には5速MTまたは4速トルコン式ATが、後者には4速トルコン式ATが組み合わせられました。サスペンションは、4輪ダブルウィッシュボーン式の形式を踏襲しながらも全面的にリニューアルされたほか、一部グレードにエアサスペンションや電子制御サスペンション「ピエゾTEMS」が採用されました。
ブレーキは全車4輪ベンチレーテッド・ディスク式で、ABSが標準装備またはオプション設定されました。グレード体系は、当初「2.5GTターボ」「2.5GTターボL」「4.0GT」「4.0GTリミテッド」の4タイプが基本で、さらに4.0GTリミテッドには「GPS付エレクトロマルチビジョン装着車」と「アクティブコントロールサスペンション(ハイドロニューマチック+4WS)仕様車」が設定されました。
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M/Cで新エンジンを追加
その後1994年1月にマイナーチェンジが実施され、フロントグリルやバンパー、リアコンビネーションランプの意匠が変更されました。同時に、3L直6DOHC NAの2JZ-GE型エンジン(最高出力225ps/最大トルク29kgm)+4速トルコン式AT搭載の「3.0GT」が追加されたほか、2.5L車の基本グレードが「2.5GT-T」に、4L車の基本グレードが「4.0GT-L」にそれぞれ変更されました。
次いで1996年8月に2度目のマイナーチェンジが実施され、フロントグリルやリアコンビネーションランプの意匠が変更されるとともに、全車にSRSデュアルエアバッグシステムとABSが標準装備されました。続いて1997年8月の一部改良で3Lの2JZ-GE型エンジンがVVT-i(可変バブルタイミング機構)仕様となり、アウトプットが最高出力230ps/最大トルク31kgmに向上しました。
同時に、4Lエンジン搭載の4.0GT-Lが廃止されました。そして2001年4月にフルモデルチェンジが実施され、4代目Z40型に移行しました。
先代モデル:2代目ソアラ
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