初代 シルビア (CSP311 ’65-’68)
美しいスタイリングを持つ高級クーペ
日産のスペシャリティカー「シルビア」の初代モデルは、1964年の東京モーターショーで発表され、翌1965年4月に発売が開始されました。
シャシーは旧式ながら、美しいスタイリングと優れた動力性能を備え、高価な価格と相まって従来の国産車にはない孤高のパーソナルカーとして異彩を放ちました。
2代目 シルビア (S10 ’75-’79)
ロータリー搭載が計画されていたファストバック・クーペ
2代目モデルは、初代モデルが生産終了となってから7年を経た1975年の10月に発売されました。直線的なスタイリングだった初代モデルとは一転し、北米市場受けを狙った曲線的なスタイリングに変貌した事が特徴でした。
しかし、メカニズムや性能面は凡庸で、国内販売は振るいませんでした。しかし、その背景にはオイルショックを発端とする悲運がありました。
3代目 シルビア (S110 ’79-’83)
4灯ライトのプレーンなスタイリングに変身。クーペブームの一翼を担う
1979年3月にフルモデルチェンジを実施し、3代目となりました。個性的なスタイリングで人気はイマ一つだった2代目シルビアの経験を踏まえ、プレーンで癖のないスタイリングに変貌すると共に、動力性能の向上や装備の充実が図られました。同時に姉妹車種「ガゼール」も発売され、共に念願の人気モデルとなりました。
4代目 シルビア (S12 ’83-’88)
リトラを装備。プレリュードとの対決に苦戦
1983年8月に5年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、4代目となりました。直線的なスタイリングを先代から踏襲しつつ、エンジン性能の向上や足回りの刷新など、着実な改良により完成度が高まったモデルとなりました。
5代目 シルビア (S13 ’88-’93)
歴代で最も売れた「アートフォース・シルビア」
1988年5月に5年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、5代目となりました。
流麗なスタイリングと優れた操縦安定性を実現した事により、デートカーとして、又スポーツ走行用車として好評を博し、歴代モデル中最大のヒット作となりました。
6代目 シルビア (S14 ’93-’98)
サイズアップとマイルドなデザインに。後期は大幅フェイスリフト
1993年10月に5年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施し、6代目となりました。
先代からのコンセプトを踏襲しつつ、ボディが拡大され歴代シルビア初の3ナンバーとなった他、エンジン性能のアップなどにより、更なる走行性能を追求したモデルとなりました。
7代目 シルビア (S15 ’99-’02)
5ナンバーサイズに戻しSR20DETは250psに。ラストモデルとなったシルビア
1999年1月のフルモデルチェンジにより7代目となり、結果的にこれがシルビア最後のモデルとなりました。
先代となる6代目シルビア(S14)のボディ拡大戦略が好感を持たれなかったと判断し、その反省を踏まえ再び5ナンバーサイズにダウンサイジングすると共に、走行性能も更に向上させました。