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トヨタ自動車の車種一覧(現行車種・過去車種)

トヨタの現行車種一覧

ミニバン

ルーミー/タンク (2016~)

現行モデル:初代ルーミー/タンク (’16- M900A/910A)

シエンタ (2013~)

現行モデル: 2代目シエンタ (’15年 P17#G)

過去モデル:初代シエンタ/ダイス (’03-’15 P8#G)

ウィッシュ (2003~)

現行モデル:2代目ウィッシュ (’09- ZGE2)

過去モデル:初代 (’03-’09年 ZNE1#G/ANE10G/ANE11W)

アイシス (2004~)

現行モデル:初代アイシス (’04- ZNM1#G他)

プリウスα (2011~)

現行モデル:初代プリウスα (’11- ZVW4)

ノア (2001~)

現行モデル:3代目ノア (’14- R80G/W)

過去モデル:初代 (’01-’07 AZR6) / 2代目 (’07-’14 ZRR7)

ヴォクシー (2001~)

現行モデル:3代目ヴォクシー (’14- R80G/W)

過去モデル:初代 (’01-’07 R60G) / 2代目 (’07-’14 R70G/W)

エスクァイア (2014~)

現行モデル: 初代エスクァイア (’14- R80G) 

エスティマ (1990~)

現行モデル: / 3代目エスティマ (’06- ACR5/GSR5/AHR20W) 

過去モデル:初代 (’90-’00 TCR1/2)2代目 (’00-’06 ACR30/40/MCR30/40/AHR10) / エスティマ ルシーダ/エミーナ (’90-’00 TCR1/2/CXR1/2)

アルファード (2002~)

現行モデル:3代目アルファード (’15- AGH3#W/GGH3#W/AYH30W)

過去モデル:初代 (’02-’08 ANH1#W/MNH1#W/ATH10W) / 2代目 (’08-’15 ANH2#W/GGH2#W/ATH20W)

ヴェルファイア (2008~)

現行モデル:/ 2代目ヴェルファイア (’15- AGH3#W/GGH3#W/AYH30W)

過去モデル:初代 (’08-’15 ANH2#W/GGH2#W/ATH20W)

コンパクト

アクア (2011~)

現行モデル:初代アクア (’11- NHP10)

ヴィッツ (1999~)

現行モデル:3代目ヴィッツ (’10- KSP/NSP/NCP13)

過去モデル:初代 (’99-’05 SCP/NCP1) / 2代目 (’05-’10 KSP/SCP/NCP9)

パッソ (2004~)

現行モデル:3代目パッソ (’16- M700A)

過去モデル:初代 (’04-’10 XC10) / 2代目 (’10-’16 XC30) / パッソセッテ (’08-’12 M502E/512E)

スペイド (2012~)

現行モデル:スペイド (’12- NSP140/NCP14#) 

ポルテ (2004~)

現行モデル:ポルテ

過去モデル:初代 (’04-’12 NP1#)

オーリス (2006~)

現行モデル:2代目オーリス (’12- E14#H)

過去モデル:初代 (’06-’12 E15#H)

セダン・ワゴン

プリウス (1997~)

現行モデル:4代目プリウス (’15- ZVW)

過去モデル:初代 (’97-’03 NHW10/11)2代目 (’03-’11 NHW20) / 3代目 (’09-’15 ZVW30)

プリウスPHV (2012~)

現行モデル:2代目プリウスPHV (’17- ZVW52)

過去モデル:初代プリウスPHV

カローラ アクシオ/フィールダー (1966~)

現行モデル:2代目カローラアクシオ (’12- E16) / 3代目カローラフィールダー (’12- E16)

過去モデル:

プレミオ / アリオン (2001~)

現行モデル:2代目プレミオ (’07- T26#) / 2代目アリオン (’07- T26#) 

過去モデル:初代プレミオ (’01-’07 T24#) / 初代アリオン (’01-’07 T24#)

アベンシス (北米1997~,日本2004~)

現行モデル:3代目アベンシス (’09- T270) 

過去モデル: 初代 (’97-’03 T210/220 国内ではセダン発売なし、ワゴンはカルディナとして発売) / 2代目 (’03-’08 T250)

SAI (2009~)

現行モデル:SAI (’09- AZK10) 

マークX (2004~)

現行モデル:2代目マークX (’09- GRX130) 

過去モデル:初代 (’04-’09 GRX120)

カムリ (1980~)

現行モデル:9代目カムリ (’11- XV50) 

過去モデル:初代 (’80-’82 A40/50) / 2代目 (’82-’86 V10) / 3代目 (’86-’90 V20) / 4代目 (’90-’94 V30) / 5代目 (’94-’98 V40) / 6代目 (’96-’01 XV20) / 7代目 (’01-’06 XV30) / 8代目 (’06-’11 XV40)

クラウン ロイヤル/アスリート/マジェスタ (1955~)

現行モデル:ロイヤル (’12- S21) / アスリート (’12- S21) / マジェスタ (’13- GWS214/AWS215)

過去モデル:初代 (’55-’62 RS) / 2代目 (’62-’67 S4) / 3代目 (’67-’71 S5) / 4代目 (’71-’74 S6/7) / 5代目 (’74-’79 S8/79/10) / 6代目 (’79-’83 S11) / 7代目 (’83-’87 S12) / 8代目 (’87-’99 S13) / 9代目 (’91-’95 S14) / 10代目 (’95-’01 S15) / 11代目 (’99-’03 S17) / 12代目 (’03-’08 S18) / 13代目 (’08-’12 S20)

トヨタ クラウンエイト (’64-’67 VG10)

MIRAI (2014~)

現行モデル:MIRAI (’14- JPD10)

センチュリー (1967~)

現行モデル:2代目センチュリー (’97- GZG5#)

過去モデル:初代 (’67-’97 VG2#/3#/4#)

SUV

C-HR (2016~)

現行モデル:C-HR (’16- NGX50/ZYX10)

ハリアー (1997~)

現行モデル:3代目ハリアー (’13- ZSU6#W/AVU65W)

過去モデル:初代 (’97-’03 SXU1/ACU1/MCU1) / 2代目 (’03-’13 ACU3/MCU3/GSU3/MHU38)

ランドクルーザープラド (1990~)

現行モデル:4代目ランドクルーザープラド (’09- 150系)

過去モデル:ランドクルーザーワゴン70系 (’84-’90) / プラド 初代 (’90-’96 70系) / プラド 2代目 (’96’-02 90系) / プラド 3代目 (’02’-09 120系)

ランドクルーザー (1951~)

現行モデル:9代目ランドクルーザー (’07- 200系) 

過去モデル:ランドクルーザー(ジープ)初代 (’51-’55 BJ,FJ型) / 2代目 (’55-’60 20系) / 3代目 (’60-’84年 40系) / 4代目 (’67-’80 55,56型) / 5代目 (’80-’90 60系) / 6代目 (’84-’04,再販売’14-15 70系) / 7代目 (’89-’97 80系)

FJクルーザー (2010~)

現行モデル:FJクルーザー (’10- SJ15) 

スポーツ

86 (2012~)

現行モデル:86 (’12- ZN6)

軽自動車

ピクシス エポック / ピクシス ジョイ / ピクシス スペース / ピクシス トラック / ピクシス バン / ピクシス メガ

トヨタの過去販売車種

ソアラ / スープラ / ヴェロッサマークⅡ / チェイサー / ブレイドセリカ / 1600GTカリーナ / カリーナED / WiLL Vi / ファンカーゴ / セラ / エスティマ ルシーダ / スターレット / MR2 / MR-S / スポーツ800 / クラシック / ラクティス / ist  / bB / カローラ ルミオン /  RAV4

トヨタ自動車株式会社の概要(2017年3月期)

日本最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車株式会社は、1937年8月に豊田(トヨダ)喜一郎によりトヨタグループの自動車部門として設立されました。社名は、自動車部門設立前は「トヨダ」であったものの、画数や見た目のスマートさなどから濁点が外され「トヨタ」となった経緯がありました。コーポレートマークは「TOYOTA」で、ブランドシンボルはユーザーの心とトヨタの心、そしてそのふたつをつなぐ世界を表す3つの楕円を組み合わせたものとなっています。

事業内容はガソリンおよびディーゼルエンジン搭載の乗用車・トラックの製造・販売で、生産拠点は国内のほか世界の28の国と地域に置かれています。また、トヨタグループに属する企業は自動車メーカーのダイハツ工業や日野自動車をはじめ、自動車部品などを手掛けるアイシン精機やデンソー、住宅メーカーのトヨタホームなど全16社が存在しています。

  • 本社所在地:愛知県豊田市トヨタ町1番地
  • 設立:1937年(昭和12年)8月28日
  • 設立時の名称:トヨタ自動車工業株式会社
  • 代表者:内山田竹志(代表取締役会長)、早川茂(取締役副会長)、豊田章男(代表取締役社長)
  • 資本金:6,354億円
  • 売上高:連結28兆4,031億円、単独11兆5,858億円
  • 営業利益:連結2兆8,539億円、単独1兆4,021億円
  • 従業員数:連結348,877人
  • 販売台数:国内向け497万260台、海外向け:463万4,097台

コーポレートビジョン

  1. 内外の法およびその精神を尊守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす
  2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根差した企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
  3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
  4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
  5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
  6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和のある成長をめざす
  7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する

トヨタの沿革

1900年代~1930年代:機織機メーカーから自動車メーカーへ

1907年2月に喜一郎の父である豊田佐吉により、トヨタグループの源流となる機織機の製造会社、豊田式織機株式会社が設立されました。その後、1926年4月に喜一郎により自動織機の製造会社、株式会社豊田織機製作所が設立されました。しかし、綿業不況により業績不振に陥ったため、事業多角化の一環として自動車の研究開発への取り組みが始められました。

そして1935年5月、アメリカ車を参考に開発された「A1型試作乗用車」が完成しました。エンジンは、1933年型「シボレー・セダン」に搭載されていたものを下敷きに開発された、3.4L直6OHVのA型(最高出力65ps)が搭載されました。追って同年8月には、このエンジンを搭載した「G1型トラック」試作第1号車が完成、次いで12月にトヨタ初の市販車「国産トヨダ号」として発売されました。

続いて1936年9月、東京丸の内の東京府商工奨励館で開催された「国産トヨダ大衆車完成記念展覧会」において、A1型試作乗用車を改良した「AA型乗用車」やG1型トラックを改良した「GA型トラック」など計15台が展示されました。搭載エンジンはいずれもA型で、AA型乗用車は全長4,737mm×全幅1,743mm×全高1,730mmというディメンションでした。

そして1937年8月、自動車事業部門が自動車製造事業法の許可会社に指定され、本格的に自動車メーカーとしての歩みが始まりました。次いで1938年に挙母工場の稼働が開始されたほか、新開発のB型エンジン(3.4L直6OHV・最高出力75ps)が完成、翌1939年にAA型乗用車およびGA型トラックの改良型「GB型トラック」に搭載されました。

1940年代~1950年代:戦後の復興とクラウンの誕生

終戦前日の1945年8月14日、挙母工場が空襲により被害を受けたものの、3日後の17日には戦時中に発売された「KC型トラック」の生産が再開されました。次いで1946年11月に戦後初の新エンジンとなる1L直4SVのS型(最高出力27ps)が完成し、翌1947年4月に「SB型トラック」、10月に「SA型乗用車」に搭載されました。

その後1950年4月に、販売部門がトヨタ自動車販売株式会社として独立を果たしました。追って同年8月に米軍および警察予備隊から1/4トン積みトラックの試作要求を受け、翌1951年1月に「BJ型4輪駆動トラック」の試作車が完成しました。「ウイリス・ジープ」に類似したスタイリングを持つ全長3,793mm×全幅1,575mm×全高1,900mmのボディに、B型エンジン(最高出力82ps)を搭載するモデルで、のちに車名が「ランドクルーザー」に改められ国産クロスカントリー車の代名詞的な存在となりました。

次いで1954年、S型エンジン(最高出力30ps)を搭載する新型小型トラック「トヨペット・ライトトラックSKB型」が発売されました。のちに「トヨエース」と改名されたこのモデルは、価格を大幅に下げたことから人気に火が付き、物流の主役の座を急速にオート3輪から奪い取っていきました。次いで1955年1月、日本初の本格的量販乗用車となる「トヨペット・クラウン(RS型)」が発売されました。

ボディタイプは観音開き式のドアが備わる4ドアセダンで、全長4,285mm×全幅1,680mm×全高1,525mmのディメンションを持っていました。駆動方式はFRで、エンジンは新開発された1.5L直4OHVのR型(最高出力48ps/最大トルク10kgm)が搭載されました。機構面の最大の特徴はフロント・サスペンションにウィッシュボーン独立懸架式が採用されたことで、トラック張りの4輪リジッド・アクスル式サスペンションを持つそれまでの国産乗用車とは一線を画する乗り心地を備えていました。

また、3速MTの2/3速にシンクロメッシュ機構を採用、変速操作を簡略化したことも特徴で、これらの要素はそれ以降の国産乗用車に大きな影響を与えました。次いで1957年10月に米国カリフォルニア州に米国トヨタ販売会社が設立され、クラウンの対米輸出が開始されました。また、それに先立つ7月に、「ダットサン・110型」への対抗馬となる小型セダン「トヨペット・コロナ」が発売されました。エンジンは旧式なS型(最高出力33ps/最大トルク6.5kgm)が搭載された一方、トヨタ初のモノコックボディが採用されたことが特徴でした。

1960年代:パブリカを皮切りに新型乗用車を次々に投入 

トヨペット・クラウンが登場した1955年は、通商産業省(当時)からいわゆる「国民車構想」が発表された年で、トヨタもその条件に準じた乗用車の開発に乗り出しました。そして1961年6月に、紆余曲折を経て完成にこぎつけた新型大衆車「パブリカ(UP10型)」が発売されました。ボディタイプは4人乗りの2ドアセダンで、ディメンションは全長3,650mm×全幅1,420mm×全高1,385mmというコンパクトなものでした。

駆動方式はコンベンショナルなFRが採用され、エンジンは空冷4ストローク2気筒700cc(最高出力28ps/最大トルク5.4kgm)が搭載されました。4速MTを介して最高速度110km/hという必要十分な性能を発揮したほか、24km/Lという優れた経済性を備えていました。しかし、簡素に過ぎる仕様が災いし、商業的に大きな成功を収めることはできませんでした。

次いで1966年10月に、日野自動車との業務提携に合意しました。さらに翌11月には、パブリカとコロナの間を埋める新型大衆車「カローラ」発売されました。ボディサイズは全長3,845mm×全幅1,485mm×全高1,380mmとパブリカよりも大柄で、駆動方式はFR、エンジンは新開発された水冷1.1L直4OHVのK型(最高出力60ps/最大トルク8.5kgm)が搭載されました。パブリカの反省を踏まえデラックス路線を追求したことが功を奏し、たちまちベストセラーモデルとなりました。

続いて1967年5月、高性能グランツーリスモ「2000GT」が発売されました。全長4,175mm×全幅1,600mm×全高1,160mmの低く美しいクーペ型ボディには、国産車初のリトラクタブルヘッドランプが備わっていました。エンジンはヤマハ発動機製2L直6DOHCの3M型(最高出力150ps/最大トルク18kgm)が搭載され、5速MTを介して最高速度220km/h・0-400m加速15.9sという国際的にもトップレベルの性能を発揮しました。

また、4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションや4輪ディスクブレーキの採用なども、国産量販車として初のことでした。続いて同年11月、ダイハツ工業との業務提携に合意しました。次いで翌1968年9月、コロナとクラウンの間を埋めるハイオーナーカー「コロナマークⅡ」が発売されました。機構面では、コラプシブルステアリングや2系統式ブレーキ装置などが採用されたことが特徴でした。

1970年代:安全・環境性能を改善

そして1970年代に入ると、まず同年12月に2つの新型車が発売されました。ひとつは2ドアハードトップボディを持つスペシャリティカー「セリカ」、もうひとつはスポーティな2ドア/4ドアセダン「カリーナ」で、両モデルはプラットフォームやパワートレインを共有する姉妹車種の関係にありました。複数の車種に共通の基本コンポーネンツを採用するこの手法は、生産コストの削減に効果を発揮しました。

また、セリカはスタイリッシュなフォルムに加え、内外装やパワートレインを自由に組み合わせることができる「フルチョイスシステム」を採用したことが大きな特徴となっていました。次いで1971年、ウィンドウガラスを直接ボディーに接着する構造がクラウンに初採用され、これにより事故の際に乗員が車外に放出される危険性が減少しました。さらに1973年には、エネルギー吸収特性を改善した一体成形インパネをコロナに採用、追ってカローラやクラウンにも採用されていきました。

続いて1975年2月、昭和50年排出ガス規制対策車第一弾として、複合渦流方式「TTC-L」採用2L直4の19R型エンジン(最高出力80ps)を搭載したコロナおよびカリーナが発売されました。追って5月の「センチュリー」を皮切りに、触媒方式「TTC-C」採用エンジン搭載モデルが続々と投入されました。

次いで1978年8月、トヨタ初のFF車となるコンパクトカー「ターセル/コルサ」が発売されました。ボディサイズが一回り大きいカローラよりも広い室内スペースを実現したほか、空力特性改善や軽量設計などにより低燃費化が図られたことが特徴でした。

1980年代:北米での現地生産を開始

そして1980年代に入ると、1981年2月に同社初の高級パーソナルカーとなる2ドアクーペ「ソアラ」が発売されました。搭載エンジンは2L直6の1G-EU型または2.8L直6の5M-GEU型で、デジタル式メーターやマイコン制御式オートエアコンといった最新エレクトロニクス技術の採用も手伝い、大ヒットに結び付きました。

次いで1984年2月、米国GM社との合弁企業NUMMIが設立され、北米での現地生産が始まりました。さらに1986年1月にはトヨタ単独で北米での生産を行うため、現地法人TMMとTMMCが設立されました。続いて1989年、北米向け高級車ブランド「レクサス」が立ち上げられ、第一弾として高級セダン「LS」「ES」が発売されました。一方国内においては、トヨタ自動車創立50周年を記念して、世界の約160台の車を展示する「トヨタ博物館」が愛知県長久手市にオープンしました。

1990年代:世界初のハイブリッドカー、プリウスを発売

次いで1997年12月、世界初の市販ハイブリッドカー「プリウス」が発売されました。ハイブリッドシステムは、1.5L直4ガソリンエンジン(最高出力58ps)と電気モーターを組み合わせた独自のスプリット式で、10.15モード燃費は当時としては驚異的な28km/Lを達成していました。ボディタイプは実用的な4ドアセダンで、全長4,275mm×全幅1,695mm×全高1,490mmの5ナンバーサイズにより取り回しも良好でした。

続いて1999年1月、新型コンパクトカー「ヴィッツ」発売されました。全長3,610mm×全幅1,660mm×全高1,500mmの3ドア/5ドアハッチバックボディに、1L直4の1SZ-FE型エンジン(最高出力70ps/最大トルク9.7kgm)を搭載するモデルで、実用性・経済性の高さやスタイリッシュな外観などにより、日本のみならず海外でもベストセラーとなりました。

2000年代~:プラグインハイブリッド車と燃料電池車を発売

続いて2009年に開催された東京モーターショーにおいて、3代目プリウスをベースにバッテリーを大容量のリチウムイオンタイプに変更し、外部電源からの充電を可能とした「プリウスプラグインハイブリッドコンセプト」が出展されました。約20kmのEV走行が可能であるほか、JC08モード燃費55km/L以上の経済性を特徴としていました。

その後2012年1月に、「プリウスPHV」として市販が開始されました。ハイブリッドシステムは1.8L直4ガソリンエンジン(最高出力99ps)と電気モーター(最高出力82ps)の組み合わせで、EV走行距離は26.4km、JC08モード燃費は61km/Lとコンセプトモデルを上回る環境性能を持っていました。

次いで2014年12月、世界初の量販燃料電池車「MIRAI」が発売されました。全長4,890mm×全幅1,815mm×全高1,535mmのディメンションを持つ4ドアセダンで、極めて斬新なスタイリングを特徴としていました。FCスタックは3.1kWの出力密度を持ち、前輪を駆動するモーターは最高出力154ps/最大トルク34.2kgmのアウトプットを備えていました。航続距離は約650kmで、充填時間は3分程度とEVの急速充電時間よりもはるかに短いものでした。

続いて2016年1月、ダイハツ工業が完全子会社化されました。